無料連載『不惑のインターネット』①西村博之氏・第6回 | イエロージャーナル

本堂まさや氏(以下、本堂) でも世界でというと、フランスではなくスペインの選択肢もあったのではないですか?

西村博之氏(以下、西村) 英語圏の統計があって何語を覚えると給料が上がるかというのでフランス語・ドイツ語は上がるのですけれども、スペイン語は上がらないのです。

本堂 なるほど。

花田庚彦氏(以下、花田) そうなんだ。

西村 要するに、メキシコ人がスペイン語と英語の両方をしゃべるでしょう。そうすると、スペイン語が必要でしたらメキシコ人を雇えばいいのです。

 だから例えば、中国語を覚えるというのは、僕は無意味だと思っているのです。それでしたら、中国人で日本語をしゃべれる者を探したほうが早い。

 平均年収の高い国の言語でしたらドイツ、フランスになるのです。ラテン語系の流れで、フランス語を覚えておくとスペイン語もある程度分かるのです。昔、留学したときのフランス人の友達が「スペイン語は何となく分かるよ」と言っていたので、では同じような感じなら得をするほうのフランスにしましょうと。

編集部(以下、編) ひょっとするとポルトガル語も付いてくるかもしれないですね。

西村 でも、ポルトガル語は何か若干違うのです。

編 違うのですか?

西村 スペイン語はこういう感じだろうというのがあるのですけれども、何かポルトガル語は若干違うのです。

花田 ポルトガル語は、南米はブラジルだけだよね。

西村 そうです。ですから、ポルトガル語はあまり役に立たないです。

花田 役に立たないね。

本堂 それにしても、全然、年を取らないですね。

西村 いいえ。多分、取っていますよ。

本堂 そうでしょうか。

花田 ひろゆきは全然変わらない。

本堂 変わらないです。

西村 でも、白髪は増えました。

本堂 私も染めないと、もう真っ白ですよ。

西村 本当ですか?

本堂 真っ白です。ですから、ひげなどは本当にまずいです。

編 花田さんと初めて会われたのはいつごろなのですか?

花田 ひろゆきとは15年ぐらい前ですね。

西村 そうです。まだ髪が黒かったですから(笑)

花田 そうだね(笑)

本堂 花田さん、もっと太っていましたからね。今は激やせしてしまいましたけど。

西村 確かに、もうちょっと太っていたイメージはありますね。

本堂 いい薬を見つけたのですね。

一同 (笑)

花田 訳の分からないことを言うな(笑)

編 皆さんが面識を持たれたきっかけは、何だったんですか?

花田 きっかけは、もともと自分もアングラサイトをやっていたので、それで遊んでいたのです。それで本堂と知り合って、ネットの悪い者たちはみんな、そこからの流れです。

編 悪い者たちですか(笑)

西村 本堂さんのつながりです(笑)

花田 そうです。みんな彼が元凶ですから。

西村 本堂さんが悪い人たちを……。

花田 悪い人を引き寄せるオーラがあるのです(笑)

本堂 止めて下さい(笑) 弊社のコンプラ問題です(笑)

編 当時、西村さんの肩書というのは……?

花田 当時は、2ちゃんねる管理人だったよね。

西村 そうです。普通にホームページ制作屋さんもやりつつ、でしたね。

本堂 最初に会ったときには中央大に通っていましたね。

花田 通ってたっけ?

西村 大学生のときでしたか?

本堂 そうですよ。まだ20代の大学生で、21歳とか、22歳だったはずです。

西村 まだ卒業前ぐらいだったかもしれませんね。

花田 ロフトプラスワンでイベントをやったのは、あれは何年ぐらい? 2015年?

本堂 あれは多分2000年。

花田 2000年か……。宮台真司も来ましたね。

本堂 来ました。

西村 卒業したか、する前か、という頃ですね。

本堂 そのくらいですよね。

編 ということは、お二人から見ると、西村さんは大学生の頃から全く変わっていないんですか?

花田 服装すら変わってない(笑)

西村 服が変わっていないからでしょう。

本堂 いや、想像以上に年を取っていないですよ。久しぶりに会って、びっくりしましたから。

西村 そんなことはないです。第一、太りましたし。

本堂 美容系で、優秀な店に通っているんですか?(笑) もしそうだとしたら、教えて下さい(笑)

西村 ないですよ(笑) 服装のセンスは変わっていないのは事実で、それが大きいんでしょう。

花田 昔はゴムサン履いていたもんね。

西村 今も変わりません(笑) ちょっと高価にはなりましたけど、今の大学生が着ている服と、そんなに変わらないものを身にまとっています。

(第7回につづく)