2017年1月12日

【無料記事】ゴールドマン・サックスが小池知事に「豊洲購入」を打診

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 築地市場(東京都中央区)から豊洲市場(江東区)への移転問題は現在のところ、全く着地点が見えていない。

 小池百合子・都知事も苦慮しているかと思いきや、強力な援軍が訪れたようだ。

 関係者によると、世界最大級の投資銀行、ゴールドマン・サックス(アメリカ・ニューヨーク)が豊洲市場の購入を、小池都知事サイドに打診したという。

 まさに黒船来航──築地存続案が急浮上している背景には、こうした動きが関係しているようだ。
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【写真】ゴールドマン・サックス・グループ「会社情報」より
http://www.goldmansachs.com/japan/who-we-are/index.html
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 情報をまとめると、ゴールドマン・サックス在日本法人の幹部が2016年10月下旬、小池知事の側近である野田数特別秘書に都内で極秘に接触。「米国本社の意向」として、「豊洲市場への移転が不調に終わった場合、施設を購入したい」と申し出たという。

 同社幹部は野田秘書に対し、「主要施設地下の土壌汚染で食品市場の機能を果たせない豊洲市場を買い上げ、跡地を巨大ショッピングモールとして再開発する構想を温めている」と明かしたとされる。関係者が囁く。

「小池知事にとっては、まさに渡りに船です。具体的な購入額は提示されていないものの、豊洲市場建設にかかった約5800億円を取り戻せれば、都にとってはとりあえず御の字です。豊洲市場の売却で得た資金を、築地市場の再整備に回せることになる」

 小池知事は16年11月18日の記者会見で、豊洲移転を「白紙撤回」する選択肢も完全には排除しなかった。というのは、仮に安全面の問題がクリアされて豊洲に移転したとしても、風評被害で事業者や消費者に嫌われ、さらに年間維持管理費が築地の約5倍にあたる約76億6000万円と試算されるなど、あまりに使い勝手が悪すぎるからだ。

 かつて都は築地市場の再整備も検討したのだが、費用が3400億円かかることに加え、営業を続けながらの工事は長期化が懸念され、断念したという経緯がある。知事の関係者が明かす。

「あの再整備計画はバブル期に検討されたもので、コストが高額に試算されています。現在は技術も更に進化しているため工期の短縮が期待できますし、結局は再整備なので、難しい工法も贅沢な材料も必要ありません。市場での事業者も当時に比べると6割程度まで減少しているため、協力を得ればよりスムーズな工事になるでしょう」

 小池知事が安全宣言を出し、豊洲移転を進めたとしても、消費者の不安が払拭されるかは未知数だ。いや、それどころか、支持率減少という最悪のシナリオも否定できない。

 対して、築地存続の決断は、まずインパクトが強烈だ。うまくいけば、世論が拍手喝采する可能性も高い。支持率の高止りが期待できるわけだ。「小池劇場」の継続には、築地存続がベストに違いない。

 知事周辺の関係者は、「ゴールドマン・サックスとの交渉が進めば、意外に築地存続の決断は早まるかもしれない」と予測する。

(無料記事・了)

2016年12月28日

【無料記事】五輪招致で「放蕩」石原慎太郎・猪瀬直樹「原罪」

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 2009年9月12日、朝日新聞は『石原知事、26日から出張 デンマークでIOC総会/東京都』の記事を掲載した。

 当時の石原慎太郎・東京都知事が2016年夏季五輪開催地を決定するIOC総会に出席するため、9月26日から10月4日の日程で、デンマーク・コペンハーゲンに出張、という日程を伝えたものだ。

 文中では、定例会見における石原知事の発言も引用されている。

「IOC委員に対し、最後の瞬間まで東京招致への支持を求めていく。招致を望む都民、国民の熱い思いを胸に、招致を獲得してまいりたい」

 結果はリオ五輪となったのは、ご存じの通りだ。その9月26日の夜。石原知事はデンマークへ旅立ち、東京・新宿の居酒屋では、都庁幹部が、こんな胸の内を漏らしていた。

「慎ちゃんも、ファーストクラスで、また欧州ワインツアーの豪遊だよ。気楽なもんだよな。後から議会につつかれないように交際費を処理するこっちの身にもなってほしいよ」
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【著者】下赤坂三郎
【写真】2007年6月、副知事の人事案が可決され、取材に応じる猪瀬直樹氏(左)と、石原慎太郎都知事(当時)(撮影 産経新聞社)
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 この年の6月には、スイスのローザンヌで、候補の4都市によるプレゼンテーションが行われた。シカゴ、リオデジャネイロ、マドリード、そして東京という顔触れだ。この時、同行した都庁関係者はもとより、JOCの関係者でさえ、石原知事の〝放蕩〟ぶりには呆れ返ったという。
 
 先の都庁幹部は完全に諦念し、白旗を掲げていた。

「大体、今の都庁で、まともに仕事をやろうなんてムードはないですよ。目立ちたがり屋で、朝令暮改ばかりの慎ちゃんの下で、まともな政策なんてできないんだから。皆、じーっと、慎ちゃんの任期が終わるのを待っているわけ。慎ちゃんは自分の任期最後、打上げ花火としてオリンピック召致を果たしたかったんだろうけど、振り回されるこっちの身にもなってほしいよ。それで、帰国すればまた、ワイン漬けの清算処理ばかり押し付けられるんだから」

 この時期に、都庁職員のモチベーションが著しく低下したことは、築地市場の移転問題が現在も迷走している遠因の1つに挙げられる。

 市場が豊洲に移転した後、築地の跡地にはメディアセンターが建てられる計画だ。もし石原都政下の職員が五輪招致で一致団結していれば、ここまで混乱しなかったに違いない。小池百合子・都知事の誕生で、職員は「さあ大変だ」と大慌てしているものの、失われた貴重な時間を取り戻すのは、なかなか難しい。

 石原都政は五輪招致を派手に打ち上げたが、インフラ整備のメドさえつかない状況は長く続いた。全く信じられない話だが、当時は副知事だった猪瀬直樹氏は知事に「諫言」するどころか、「慎太郎の親衛隊」らしく、周囲にはこんな風に嘯いていたという。

「仮にな、オリンピックが駄目でも、それをやろうという気運で緑化が進んだり、温暖化対策を進めたりするきっかけになれば、そこに意味があるんだよ」

 だが、これこそ「ご都合主義」以外の何物でもない。別の都庁幹部も怒りを滲ませながら、正論を吐く。

「緑の東京を作るために、オリンピック招致で5000億円近くつぎ込むんだったら、最初から、緑化事業に5000億をつぎ込めばいいだけの話でしょう」

 五輪招致は当初から東京の劣勢が伝えられていた。おまけに対抗馬のシカゴは「世界のオバマ」を担ぎ出すことに成功。日本側も鳩山由紀夫首相をプレゼンに出席させたが、都庁職員は「ワシ(※註:アメリカの国鳥はハクトウワシ)とハトでは、その力の差は火を見るより明らか」と自虐ネタにするほどだった。

 だが多くの関係者が石原都知事の豪遊を呆れて見つめる一方で、舞台への復帰を狙う堤義明・元コクド会長は、援護射撃のつもりか、様々な動きを繰り広げていた。

「本当のところ、どんな狙いがあったのかは分かりませんが、サマランチ元会長をはじめ、海外のIOC幹部に電話をかけまくり、東京オリンピック招致を働きかけていました。彼としては執行猶予が終わり、更に招致に成功して『影の功労者』として認知されれば、再び日の当たる場所に出られると考えたのかもしれません」(関係者)

 確かに東京五輪の招致に成功した現在、堤氏はオリンピック委員会の顧問に収まった。「形ばかり」という酷評もあるとはいえ、表舞台への復帰を果たしたのだ。

 長野オリンピックを実現させたのだから、確かに堤氏は豪腕の持主なのだ。そんな「元西武グループ総帥」の孤独な電話外交を知ってか知らでか、デンマークの石原都知事はロビー活動と称し、毎夜のワイン三昧。

「知事は酔って、へべれけです」と随行員からメールで連絡を受ける都庁幹部は、再び天を仰ぎ、「あといくつ寝れば、慎ちゃんは任期満了か」と指折り数える……。

 そんな舞台裏だったにもかかわらず、帰国した石原知事は「プレゼンは緻密で完璧なものだった」と自信満々に総括した。東京五輪に名乗りをあげて以来、常に石原知事は自画自讃のコメントを連発していた。それを幾度となく聞かされる招致委員会の面々には、さすがに白けた空気が漂っていたという。

「新銀行東京でも、あれだけ都民の税金を無駄遣いしたのに、知事自らファーストクラスに乗っての大名旅行ですからね。あの人の貴族趣味は昔からですが、その病気は副知事にも伝染しました。猪瀬さんも早速、『俺の海外視察も、なんでファーストクラスじゃないんだ』と事務方にねじ込みましたから」(都庁職員)

 この招致活動では、海外渡航費だけでも、一体、いくらの税金が消えたことか。副知事秘書の経験者は「知事が海外の会議に出席すると、だいたい2000万円は吹っ飛びますよ」と明かす。後は推して知るべしだろう。

 この頃、国民は麻生政権から続く景気低迷に苦しんでいたが、東京都は歯牙にもかけなかったということになる。おまけに知事が自ら絶賛したプレゼンも、同行した招致委のメンバーは真逆の評価を下す。

「東京五輪はコンパクトだ、緑化だ、と独りよがりにコンセプトを打ち出しているだけでしたよ。何でも北京五輪は渋滞がひどく、競技会場に選手の到着が遅れたらしいんです。そんな程度の理由で、電通が『コンパクト』を提案し、オウム返しに言っているに過ぎません。何もかも日本人らしい神経質さが全面に出てしまっていて、オリンピックらしい夢は皆無でした」

 それでも悲願の東京五輪を勝ち取ったわけだが、そうなると、あの「コンパクト」はどこに行ったのだと呆れ返るほど予算が膨れ上がっていく。

 そもそも五輪招致では、原点の原点からお粗末なものだったから当然だという声もある。産業労働局の幹部が振り返る。

「IOCのメンバーや、海外の有力者向けのパンフレット『東京カラーズ』の作成では、委託した海外デザイナーとトラブルになりましたし、文中に誤植があり、『自慰』を意味する俗語が表記されていたんです。これを都は修正せず、そのまま海外で配ったんですよ。もう、何と言えばいいのか……。おまけに、このミスを石原都知事に知られないよう、必死に隠蔽したんです」

 石原=猪瀬のコンビは、馬鹿馬鹿しいまで招致のお祭り騒ぎを繰り広げてきた。この原罪にこそ、小池都知事は切り込むべきだろう。猪瀬氏を小池塾の講師にまで招いたが、それこそ利敵行為と知るべきだ。

2016年12月20日

【無料記事】「省庁」の「公文書保管」は驚愕の「空き家に〝野積み〟」

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 2016年12月11日、毎日新聞に『公文書管理:甘い点検 国交・文科省、不備報告せず』との記事が掲載されたのをご存じだろうか。なかなか興味深い記事なのだが、まずは以下に内容を要約させて頂く。

①法令で義務付けられた国の公文書管理状況の自己点検で、国土交通省と文部科学省は管理不備があったにもかかわらず、「不備ゼロ」としていたことが、毎日新聞の取材で分かった。

②一方、正確な自己点検を行ったのは防衛省、法務省、厚生労働省など。いずれも数万から数千件の不備を見つけて、改善を行っている。

③ミスの内容は、▼ファイルの分類ミス▼ファイルに無関係な文書の混入▼管理簿への誤記載──など。

④点検結果のばらつきに対して、国は「基本的には各省庁が監査することになっている」と毎日新聞に回答した。

⑤専門家は「ゼロはありえない。内部チェックが働いていない証拠。報告先である内閣府が調査し、指導を行うべき」と指摘した。

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【著者】下赤坂三郎
【写真】【写真】内閣府「行政文書の管理」中の「文書管理者の役割」
http://www8.cao.go.jp/chosei/koubun/about/shikumi/g_bun/tebiki3.pdf
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 いかにも一般紙らしい、立派な報道であることは論をまたない。だが、皆さんは記事の要約に目を通されながら、公文書の保管場所をどのように思い描かれただろうか?

 例えば各省庁の地下には巨大な保管スペースが用意されており、そこには膨大な量のファイルが並べられている、といったイメージを浮かべられただろうか?

 実は公文書は役所には1枚も保管されていない。住宅地などに位置する建物に、適当に放り込まれているのだ。

 私は以前、経済産業省の記者クラブに詰めていたことがある。そしてある日、経産省の総務担当のノンキャリ職員が、押収物のような段ボールの山を抱え、トラックに載せて出ていくところを目撃した。「あれは何だ?」と原付で尾行したのが原点だったが、他にも役所の保有資産を洗った際にも、様々な現状に触れることができたのだ。

 例えばGoogle マップに「東京都文京区白山2丁目31−4」と入力して頂きたい。地図を拡大すれば建物に「文部科学省資料保管所」と書いてあるのが分かるはずだ。もちろんストリートビューを見ることもできる。ヤクザの事務所ほど悪趣味ではないが、窓が目張りされているなど、かなり不審な建物だということが一目瞭然だ。

「第2モリマツビル」と記載されている「東京都新宿区箪笥町5」の建物も興味深い。3階建の小さなビルなのだが、窓だけでなくシャッターもぴったりと閉ざされている様子は、暴力団というよりは、過激派の公然本拠地を思い起こさせる。

 要するに、これらは一棟丸ごとが「書庫」なのだ。たまに役人が段ボール箱を搬入するぐらいで、後は人の出入りなど全くない。私も入ったことがあるが、中は基本的には民家の間取りと変わらず、各部屋に段ボールが〝野積み〟されている。

 要するに相当に杜撰な管理状態なのだ。日本の省庁は公文書の管理に対する意識が非常に低いことが、こうしたことからも浮き彫りになる。役人の電子メールさえも、後世の評価に資するために公文書として細大漏らさずに収集している米国の公文書館との扱いと意識の隔たりは大きい。

 この他にも、各省庁が独自に所有する「共用会議所」という建物に段ボールが置かれている場合もある。もっとも、「会議所」は、公文書の保管などとは比べ物にならないほど、国家公務員にとって重要な任務の舞台となっている。キャリア官僚らは、人目につきにくい会議所にコンパニオンを呼び、禁止されているはずの「官官接待」に精を出すのだが、それはまた別の機会に詳報させて頂こう。

2016年12月14日

【完全無料記事】「原発再稼動反対」米山・新潟県知事「再転向」説

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 10月の新潟県知事選で「反原発」を掲げて勝利した米山隆一知事(49)が、早くも正念場を迎えている。

 共産、社民党などからの推薦(民進党は自主投票)を受けた米山知事だが、以前は「原発は再稼動させるべき」との持論を展開していた。そのため「反原発の主張は、知事選に勝つためのポーズに過ぎないのでは?」との疑問が根強いのだ。県議会は現在、自民と公明が多数を占めている。米山知事の「反原発路線」が、どこまで本気なのか試される、ということになるだろう。
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【写真】米山隆一知事・公式サイトより
http://www.yoneyamaryuichi.com/
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 医師である米山知事は、新潟で旧日本維新の会から衆院選や参院選に立候補し、これまで苦杯をなめてきた。

 その際、選挙公約として「全ての原発は原則として再稼動させるべき」と主張してきた。東京電力福島第1原発事故後に書いた自身のブログでも、「原発は地震や津波で壊れたのではない。津波に伴う全電源喪失によって冷却できなくなったのが原因だ」などと訴えていたのだ。関係者が明かす。

「米山氏は次期衆院選に民進党から出馬する準備を進めていたのですが、前知事の泉田裕彦氏が出馬を見送ると、共産と社民党に担がれて知事選に挑んだわけです。東電柏崎刈羽原発の再稼働が焦点となる中で、共産、社民両党と政策協定を結び、出馬会見で『考え方が間違っていた』と持論を引っ込め、泉田前知事が掲げた『反原発路線』を継ぎました。これによって米山氏は、県民から人気が高かった泉田前知事の後継者と位置付けられ、自民、公明両党が推した森民夫・前長岡市長(67)に大差をつけて当選したわけです」

 さて、ここで一応、なぜ前知事の泉田裕彦氏が出馬を見送ったのか。経緯をおさらいしておこう。

 泉田氏は4選を断念した理由として、地元紙『新潟日報』の敵対報道を挙げて問題となったことは記憶に新しいが、事情に詳しい関係者は「日報なんて関係ないよ。泉田さんは八つ当たりしたんだよ」と一笑に付す。

 真相は、反原発を標榜する泉田知事に辟易した地元財界の離反だった。「泉田おろし」で団結し、対抗馬の全国市長会会長、森民夫・長岡市長(67)を支援する方針を固めた。これを泉田氏が察知した、というのが基本的な構図だ。

 原因は東電柏崎刈羽原発をめぐるスタンスの違い。泉田氏は「再稼働反対」の急先鋒として有名だったが、これで干上がった地元経済界は再稼働を強く要求。自民党本部も泉田知事との従来の協調路線と決別して森氏を支持する構えを見せた。

 ここに至って、ようやく登場するのが新潟日報だ。風向きの変化から「反泉田」の論調にシフトしていく。

 先に火蓋を切ったのは森陣営。2017年5月、県市長会と町村会の連名で『泉田県政を検証する文書』を公表、泉田知事の県政運営に関する問題点を指摘した。この中で泉田氏の行政運営に対して「原発再稼働で東電や国と対立し、県経済に著しい打撃を与えている」と厳しく批判した。

 また7月の参院選では、野党統一候補の森裕子氏が当選し、自民党の中原八一氏は落選との結果に終わる。泉田知事は森、中原両候補を応援していたが、中原氏が大差で敗れたため、泉田氏を支援する自民党県議団への批判が噴出した。

 関係者は「特に泉田氏の後見人とされる党県連会長の星野伊佐夫県議に対し、県市長会や町村会は会長辞任を求める事態にまで発展しました」と振り返る。

「自民党と財界にそっぽを向かれた泉田氏は、出馬を諦らめざるを得なかった。ところが『真の原因は反原発で行き詰まったため』と明かせば、他の反原発首長に迷惑をかけてしまう。そこで新潟日報のせいにした、というわけです」

 泉田氏だからこそ、の「反原発票」が、米山氏にも引き継がれるかが焦点だったわけだが、米山氏は鉱脈を掘り当て、「泉田前知事の後継者」として当選を果たすことができた。しかしながら、新知事になってみれば、やはり前知事が直面したのと同じ「四面楚歌」な状況が待ち構えていた。

 当選直後には「現状では再稼動は認められない」と選挙中の主張を繰り返したが、東電とは協議する姿勢を見せるなど、反原発路線は「早くも一歩後退した印象」(地元関係者)なのだという。それこそ東京では、米山知事を切って捨てる式の意見は根強い。

「泉田前知事は福島第1原発事故の前から、原発の利用には懐疑的だった。それだけ勉強していたのは事実。それに比べて米山知事の『反原発』は付け焼刃に過ぎない」(政府関係者)

 現在の新潟県議会は、原発再稼働を求める自民、公明党が3分の2をおさえ、米山知事を推薦した共産、社民党は少数与党だ。

 県民の支持をバックに自民党ともパイプを持っていた泉田前知事と異なり、自民党と対立した米山知事が「反原発路線」を鮮明にすれば、議会運営は紛糾必至である。

「自民党県議団が議会で米山知事に揺さぶりをかけ、政府が原発利用で新潟県にとって有利な条件を申し出れば、米山知事は再び転向する」

 本丸とでも言うべき電力業界のさる関係者は、こんな〝シナリオ〟を披露するが、果して知事と県民の選択は、どのようなものになるだろうか。

2016年12月13日

2017年都議選で「小池百合子」の放つ「自民党」刺客

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「(塾生の)かなり多くの方が立候補に意欲を燃やしている。選挙戦術などについて、懇切丁寧にサポートしたい」

 先日行われた政治塾「希望の塾」の第3回講義終了後、小池百合子東京都知事は来年7月の都議選に候補者を擁立する考えを初めて明らかにした。

 果たして小池新党結成はあり得るのか、都議選に向けてどのような戦略を持っているのか。取材をすると具体的なある〝数字〟を聞き出すことができた。

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【記事の文字数】
【写真】「希望の塾」公式サイトより
(https://koikejyuku.tokyo/)
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2016年12月8日

【完全無料記事】王氏「五輪委」理事就任は「小池VS森」第2幕

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 現在のところ、2020年東京オリンピックに関する最大の関心事は、小池百合子・東京都知事(64)と、五輪組織委員会会長・森喜朗元首相(79)の〝暗闘〟だと断言していいだろう。

 そんな中、ひっそりと(?)プロ野球ソフトバンク・王貞治会長(76)を新理事として迎え入れる人事が発表された。追加種目に決まった野球やソフトボールなど5競技の代表として運営に携わる。

 全くサプライズのかけらもない、日本人なら誰もが「そうなんだろうね」と頷くニュースのはずだ。だが事情に詳しい関係者たちは、こぞって「これこそ、小池VS森の新たな局面入りを示すものですよ」と読み解くのだ。

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【写真】『東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会』公式サイトより、大会エンブレムを発表した王貞治氏(左)
https://tokyo2020.jp/jp/news/notice/20160427-02.html
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 何しろ小池知事には、いまだに世論の絶大を受けている。その勢いに乗じて、東京都議会の「ドン」こと内田茂・自民党都議(77)と、森元首相への追及を強めていた。2人の密接な関係は、これまで報道された通りだ。

 失敗に終わったが、ボートなどの会場見直し問題を提起したのも、究極の狙いは森=内田ラインに対する攻撃だったのだ。成功すれば世論の喝采が「政治的功績」を演出し、小池知事の政治的影響力は今以上にアップしただろう。つまり「女性初の首相」を求める声が強まるということだ。

 ところが一方の森元首相も、さすがの古狸だ。いつまでもやられっぱなしのはずもない。得意の「政治的嗅覚」で対抗策を打ってきた。それこそが王氏の組織委招聘だというのである。

 先に見た王氏の「野球などを代表してもらう」との招聘理由に異議を唱える日本人は皆無に違いない。また王氏はエンブレム委員会の委員にも就任しており、既に2020東京五輪に関与した〝実積〟もある。理事に就任しても唐突な印象はゼロだ。

 だが、そんなことが目的で、この人事が行われたのではないのだという。さる自民党関係者が「これは『二階対策』なんですよ」明かす。

「王さんと関係が深い政治家といえば、二階俊博幹事長です。二階さんは王さんが当時の福岡ダイエーホークスの監督に就任したころから親交を結び、王さんが理事長に就く一般社団法人『世界少年野球推進財団』の設立にも協力しています。二階さんの事務所には王さんのサインボールやツーショットの写真が飾られていますし、二階さんが海外の要人と会談するときには、王さんのサインボールをお土産にしているほどです。こうなると2人の関係は親交というより深交と呼ぶべきでしょうね」

 二階幹事長は先の都知事選で、自民党都連が推した増田寛也元総務相(64)を支持せず、裏で小池氏支持に回った。増田氏を応援していた特別区長会でも、会長で、衆院議員時代は二階氏の「子分」で知られた西川太一郎・荒川区長(74)も小池氏支持に回った。

 更に都知事選に立候補し、森氏らの辞任を公約に掲げた山口敏夫元労相(76)が、村上正邦元労相(84)や亀井静香元金融相(80)と共に「二階幹事長支持」を表明、接近を図っている。山口氏らの狙いは「二階さんを通じた森おろし」(永田町関係者)だという。

 森元首相に対する「二階包囲網」が着々と構築されつつあり、だからこそ森元首相は王氏を必要としたのだという。

「森さんは、王さんを〝人質〟に取ったんですよ。王さんを通じて、二階さんを自陣に引き込もうとしているわけです。これが成功して、一定の関係を構築できれば、二階さんに『小池封じ』で一役買ってほしいとも考えているのではないでしょうか」(前出の自民党関係者)

 敵の親友を自陣に引き入れるというのは、なかなかの奇策と言えるかどうか。しかしながら、王氏の就任は森元首相にとって「諸刃の剣」との見方もある。

「二階さんからすると、王さんを通じて組織委に手を突っ込んで、かき回すことができるようになったわけですからね」(前出の永田町関係者)

 元首相と現職の幹事長が、「世界の王」を自分サイドに引き入れようと、綱引きをしている図というわけだ。

 滑稽と笑うか、政治とはそういうものだと頷くかは人それぞれだろう。いずれにしても、東京五輪の成功とは無縁の動きであることは間違いない。

(完全無料記事・了)

2016年11月22日

「鳩山二郎」氏当選で地元では「黒い交遊録とカネ」の情報

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 鳩山邦夫元総務相の死去に伴う衆院福岡6区補欠選挙は、鳩山氏の次男で前福岡県大川市長の二郎氏が当選した。圧倒的な強さを見せて〝弔い合戦〟を制したが、この鳩山二郎・新衆議院議員については、密かに抱えていた「爆弾」が炸裂寸前なのだという。関係者が明かす。
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【購読記事の文字数】1300字
【写真】鳩山二郎議員Facebook(10月28日)より
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2016年11月17日

【検証・小池劇場⑥】小池都政の〝弱点〟!?「河原弘明」豊島区議

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 小池百合子都知事を支援した区議らを「7人の侍」と呼ぶのはご存じの通りだが、そのリーダー格とされる河原弘明・自民党豊島区議団幹事長に、政務活動費の流用疑惑があることを弊誌は10月18日に報じた。
http://www.yellow-journal.jp/politics/yj-00000355/
 その後、10月28日にTBSやテレビ朝日なども報道を行った。だが、同じ頃に豊島区議会では、「選挙違反疑惑」で激しい舌戦が繰り広げられていた。この件でも河原区議は〝中心的〟な役割を果たしたのだが、ニュースを流した大手メディアは皆無のようだ。詳細をレポートでお届けしよう。
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【購読記事の文字数】1800字
【写真】河原弘明区議の公式サイトより
http://toshima-kawahara.net/
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2016年11月16日

【検証・小池劇場⑤】知事と若狭勝議員の「隠微な対立」〈下〉

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(承前)この前川燿男・練馬区長を「内田の心安き先兵」と評する声もある。もちろん「内田」とは〝都議会のドン〟たる内田茂都議を指す。〝小池知事の忠臣〟だったはずの若狭勝・衆院議員(東京10区)に白旗を掲げさせた前川区長とは、いかなる人物なのだろうか。
 前川区長は1945年11月12日生まれ。鹿児島県立甲南高校から東大法学部に進学し、71年に東京都庁に入庁。副都心開発部長などを経て、99年に石原慎太郎氏が知事に初当選すると2000年に福祉局長へ就任する。
 02年に知事本局長となり、誰もが副知事コースの王道を歩んでいると見た。だが、その後は石原知事と、いや、正確には浜渦武生・副知事と半ば反目する形で都庁を辞職する。
 後に前川区長は、この騒動を勲章よろしく改革派を自称する〝証拠〟と喧伝し、それに賛同する向きも少なくなかったという。いずれにせよ当時の石原知事に〝下放〟されたにもかかわらず練馬区長に返り咲いたのだから、よほどの傑物なのだろうか。
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【購読記事の文字数】4800字
【写真】若狭勝議員のFacebook10月26日記事より
https://www.facebook.com/masaru.wakasa.9
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2016年11月15日

【検証・小池劇場④】知事と若狭勝議員の「隠微な対立」〈上〉

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 小池百合子・都知事が強気な理由に「新党カード」がある。もし知事が全面戦争に踏み切れば、自民党は苦戦を強いられる。だが、両サイド共に和平指向も本音としてあり、微妙な均衡が成り立つ。かくして今日も「小池劇場」は大入り満員というわけだ。
 ところが最近、知事選で真っ先に支持を表明した「偉大なる忠臣」たる若狭勝・衆院議員(東京10区)と小池知事の2人が、非常に微妙な関係なのだという。どうも安定性を欠いているらしい。都政担当記者が明かす。
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【写真】若狭勝議員Facebook「10月21日記事」より。右は三原じゅん子参院議員(神奈川県選挙区)
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