【『内田茂〝院政〟の研究』㊦】〝神通力〟の原点「デビュー戦」

uchi2016-10-04-16-18-46

 都議会のドン・内田茂には様々な武勇伝があるが、対外的な存在感を示した〝原点〟の1つに、都議会の自民分裂騒動時の行動がある。1998年7月、都議会の自民党会派が『都議会自民党』と『自民党東京』に分裂したのだ。前者が内田派であり、後者が反内田派。この分裂は中央政界にも影響を与えた。
 98年7月といえば、12日の参院選で自民党が大敗。結果、橋本龍太郎内閣は総辞職。自民党総裁選には小渕恵三、梶山静六、小泉純一郎の3人が争って小渕が勝利した。
 そして30日に小渕内閣を発足させたものの、与野党逆転の参院では民主党代表の菅直人が首班指名されるなど、自民党は極めて厳しい政局運営に直面していた。
 中央政界の激変と呼応するように、内田派=都議会自民党は、小沢一郎が幅を利かせていた経世会と良好な関係を持ち、一方の自民党東京は、自民党幹事長として力を付ける加藤紘一との関係を深めることとなった。短期集中連載『内田茂〝院政〟の研究』最終回にあたる「㊦」では、この激動期に内田茂が挑んだ〝デビュー戦〟について見てみたい。

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【写真】東京都議会自由民主党公式サイト「所属議員」より「内田茂」
http://www.togikai-jimin.jimusho.jp/member/uchida.html
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