【無料記事】「目黒雅叙園」が中国企業に「転売」した森トラスト「森章社長」の傍に〝美人〟中国人社長──広まる愛人説と、中国側に背任で損害を与えたとの指摘

mori2016-03-31 16.53.12

 不動産大手「森トラスト」(港区虎ノ門)森章社長の、これまでの名声が吹っ飛ぶような仰天話だ。
 その内容は、中国政府の信用を一気に失墜するだけでなく、敵対的な存在になる可能性もありそうだ。

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 森トラストは2014年8月29日、「目黒雅叙園等の土地・建物の取得について」とのプレスリリースを発表した。
 目黒雅叙園とは東京都目黒区にある老舗・名門の結婚式場だ。沿革は1931(昭和6)年ともされ、「日本最初の総合結婚式場」だとする説もある。
 ところが2002年に経営破綻。様々な動きを経て、14年に森トラストが目黒雅叙園を買い取ったわけだ。
 だが、そのプレスリリースには「森トラストグループは、今後とも市場活性化に資する不動産事業の多様な展開を行って参ります」との思わせぶりな一文があった。
 実際、同じ年の9月、森章社長は大手メディアの取材に対し「今後、目黒雅叙園の長期保有もあるが、良い相手先が見つければ勿論、売却も検討する」と話している。
 更に「複数のファンドなどから購入の依頼があった」とも明かしたのだが、今からすると、これらは全て情報操作の一環だったのだ。
 そして2015年2月9日、森トラストは目黒雅叙園をアメリカのファンド「ラサール・インベストメント・インク」に売却したと発表した。
 大手メディアは一斉に記事にしたものの、森トラストの発表内容をそっくりそのまま報じただけだった。
 この発表によると、「2015年1月30日付けにて、米国系ファンドであるラサールインベストメントマネージメントイン(以下・ラサール社)が組成した特別目的会社に譲渡した」とある。
 振りかえれば購入から売却まで約6か月間の早業だ。〝大本営発表〟を報じるばかりの大手メディアとは異なり、不動産業界ではいくつもの疑問が囁かれていた。
 発表された売却金額は約1350億円。わずか半年での売却利益は130億とも150億とも言われている。まさに森章マジックなのだが、森トラストが巨額利益を計上したことは、その裏返しとして、ラサール社に対して資金を提供した「中国インベストカンパニー」(以下、CIC社)が高値で買わされたことをも意味する。
 そして今回、この取引が全て出来レースだった可能性と、愛人話が浮上してきた。
 巨大な中国マネーをあざ笑うような手段に、森章社長の「老いらくの恋」が関係しているとなれば、森トラストにとってあまりにも危険な取引と言わざるを得ない。
 この取引を考えるためのポイントは2つだ。
 1つは、日本の「名園」である目黒雅叙園を中国へ売却することに反対していたという右翼の存在だ。
 目黒雅叙園は、右翼とのトラブルを避けるため、森トラストへの売却を決めたのだ。
 だが森トラストは米国系ファンドのラサール社が組成した特別目的会社を通す形で、中国のCIC社に転売を果たしている。
 こんな〝スキーム〟で、簡単に騙せる右翼がいるのだろうか。いや、そもそも本当に売却に反対する右翼は存在したのだろうか。そもそもヤラセだったのではないか──?
 2つ目は、記者発表の際、取引の説明を行った中国人の〝美人〟社長の存在だ。
 この女性が、今回のビジネスの主役と言っていい。中国CIC社との仲介交渉代理人を務め、MKトラストの社長でもある神原実樹(かんばら・みき)氏だ。
 神原氏の経営する会社である「MKトラスト」の「MK」は、森章社長の「M」と、神原社長の「K」を取っている。同社の株式は7割を神原社長が所有。そんなことは当たり前だろうと思う方もおられるだろうが、実は森トラストの関係会社の中で、トラスト側が過半数の株式を所有していない唯一の会社なのだ。森章社長が、どれほどMKトラストと神原社長を特別扱いしているかが分かる。
 この神原社長、日本語だけでなく、英語もフランス語も堪能というスーパーレディーだ。目黒雅叙園の交渉は森トラストの幹部でさえ知らされないことが多かったという。森章社長の全面的な信頼を得た結果といえば聞こえはいいだろうが、もちろんそんなことはない。関係者が明かす。
「要するに森章社長と神原社長の2人が隠密に動き、筆頭幹部も知らないところで結論が出されていたんです。目黒雅叙園の案件は、最初から最後まで出来レースだったと考えれば、全て腑に落ちます」
 実は森トラストが目黒雅叙園を購入した時点で、既に中国系のCIC社に転売するという〝出口〟は決まっていたという。
 繰り返しになるが、確かに森トラスト=日本側から見れば、神原社長は1350億円での売却を成し遂げた〝剛腕〟で〝有能〟な女性経営者だ。
 しかしCIC社=中国側からすると、神原社長には背任の疑惑が浮上しているのは当然だろう。
「神原社長は目黒雅叙園の買収に際し、資金を出す中国側の総責任者という立場です。案件をまとめ上げた手腕には『才女』という形容がぴったりですが、彼女はCIC側の購入予算枠や意向を把握しているんです。CICを裏切り、予算ぎりぎりまで売買価格を釣り上げ、巨額の利ザヤを森トラストに落とす算段をしていたと考えると、実は今回の取引は綺麗に解説することができるんです」(関係者)
 関係者は「森トラストの得た巨額利益の数パーセント、つまり数億円が神原社長に対する報酬として払われました」と明かす。裏金というようなけち臭いものではない。神原社長は堂々と税務申告を行っているという。ならば確定申告と法人決算報告書を見れば、神原社長がいくら儲けたのかは明らかになる。
 中国は世界を相手にタフな交渉術を繰り広げているが、神原社長と森章社長は、海千山千の中国系不動産会社ですら出し抜いたようなのだ。
「神原社長と森章社長ですが、単なるビジネスパートナーというより、愛人関係にあると見られています。ホテルオークラやANAインターコンチネンタルホテルのバーで密会を繰り返しています」(別の関係者)
 日本では昔からビジネス上の信用を「のれん」と呼ぶ。勝利の美酒に酔う神原・森章の両社長だが、今回の疑惑は2人が想像を超える範囲に醜聞として広がっている。「のれん」を傷つけ、失ってしまった森トラストとMKトラストが次のビジネスを手がける際には、かなりの苦戦を強いられるだろう。