【完全無料記事】ヨドバシカメラが「17万人都庁職員」に〝裏値引〟など「利益供与」

yodobashi2016-12-14-19-12-44

 競合店の店員が「そりゃ反則ですよ!」と悲鳴を上げるのも無理はない。ヨドバシカメラの「東京都庁職員優遇」は〝社外秘〟の裏サービスだ。

 何しろ都庁は職員17万人を誇る超巨大組織。日本のどこを、いや、世界のどこを見渡しても、これほどの巨大〝企業〟は存在しない。そんな「メガ自治体」の購買力となると、想像しただけでも小売業界には涎モノだろう。

 おまけにヨドバシカメラ新宿西口本店には常々、帰宅途中の都庁職員が訪れる。彼らの狙いは「都庁職員優遇」という「都庁プライス」にある。都庁の中堅職員が言う。

「先日、念願の4Kテレビを購入したんですよ。都庁に勤めているということで、店頭価格から更に2割引してくれました。やっぱり助かりますよ。おまけにポイントも溜まりますからね」
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【写真】ヨドバシカメラ公式サイトより「ポイント共通化手続きのご案内」より
http://www.yodobashi.com/ec/support/member/pointservice/gold/common/index.html
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 これほどの割引は最安値を誇るアマゾンでも、全盛期の城南電気でさえも不可能だろう。ヨドバシカメラが、これほどまでの優遇策を提示するのは、彼らの財布を丸のみするつもりだからだ。店員に話を聞いてみた。

「もともとヨドバシカメラのヨドバシは、都庁が建った淀橋浄水場からきたとも言われています。同じ新宿ということで、ご縁を感じております。また都庁の皆さんは公務員ですし、潜在的な購買力は比較になりません。家電業界はポイント制を導入してから、表向きは店頭価格の値引きを行わないことになっています。なので大きな声では言えませんが、絶対に値引ができないということはないんです。それこそ売場でも、値引を決算できる担当者と、できない担当者がいますから。ただ、都庁の方なら、声をかけて下されば、担当者によっては割引をすることもあります。まあ、どこまでいっても内緒話ですけど」(ヨドバシカメラ西新宿本店の売り場担当者)

 なるほど。さすがにいつも2割引というわけではないらしいが、優遇策の存在についてはあっさりと認めるのだ。

 だが、東京都職員の役得は、これにとどまらない。ポイントカードも、我ら〝平民〟のものと異なるのだ。

 都庁職員は、マルチメディア館1階のサービスカウンターで都庁の職員証を提示し、ゴールドポイントカードを作ってもらう。この時、既にゴールドカードには「都庁様」であることがデータとして記録されるのだ。すると、我々のポイント還元率に比べ、更に2ポイントアップされる。

 10ポイント還元の商品なら12ポイント。1000円なら通常は100円のところを120円、10万円なら1万2000円である。ポイントは金銭にはあたらないかもしれないが、優遇措置には間違いない。都議なら誰でもいいので「立派な利益供与ではないか」と議会で質問して頂きたい。

 だが、むしろヨドバシ側は誇らしげなのだ。

「以前、猪瀬元都知事さんがいらした時も、私が担当したんです。テレビをお買い替えになられるということで、まとめて数台、お買い上げになられました。ええ、デジタルです。もちろん、しっかり対応させて頂きました。いつもテレビなどで拝見していましたけど、お話してみると、それほど怖い方ではなかったので、安心しました」

 高額の買い物になるほど、都庁プライスと、ポイント優遇措置は、17万人の職員の財布には大いなる魅力として映るはずだ。ポイントカードを家族に渡し、使わせることもできる。17万人の職員の家族、果ては親族となると……ヨドバシカメラの高笑いが聞こえるようだ。

 そんな都庁職員の人気商品を、売り子さんに囁いてもらうと、やはり1位は今が旬のデジタルテレビ。2位はパソコン、3位はデジタルカメラということだった。

 最後に蛇足かもしれないが、この優遇策のうち〝裏値引〟だけは、やはり西新宿本店だけのサービスらしい。一方、エクストラポイントのアップは全国どこのヨドバシカメラでもOKなのだ。

(完全無料記事・了)