【無料記事】「レギンス騒動」の「ユナイテッド航空」が「映像選択ミス」 | イエロージャーナル

■―――――――――――――――――――― 【写真】機内で上映された硫黄島の戦いに関する映像(関係者撮影)

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 米ユナイテッド航空が3月26日、レギンスパンツを着用した複数の少女(※編集部註 3人や2人などの報道あり)の搭乗を拒否したため、ソーシャルメディア上で炎上。海外メディアを中心に報道が相次ぐ事態となっている。

 AFPやワシントン・ポストなどによると少女たちはコロラド州のデンバー国際空港で行きの飛行機に乗ろうとしていた。そこで、搭乗口の女性職員が少女らに対し、レギンスを着替えるかレギンスを覆う服を着なければ搭乗を拒否すると伝えたという。レギンスをはいていた別の少女1人は着替えた(※同 5人のうち3人が着替えたとの報道もある)ため搭乗を許可されたという。

 なぜ、レギンスを履いたら駄目なのか?

 ユナイテッド航空の担当者はワシントン・ポストに対し、「一般の乗客はレギンスやヨガ用のズボンをはいていても搭乗は拒否されない」としながらも、「従業員向けの特典の利用者は規則に従う必要があり、レギンスのような服装は規則で認められていない」と説明したという。だがソーシャルメディアではユナイテッド航空に対し性差別的な措置だとの批判も上がっている。

 ユナイテッド航空といえば、実は弊誌の関係者も、なかなか興味深い〝騒動〟に巻き込まれている。利用したのは25日。便名はUA873。関係者が登場したのは成田からグアムの間だ。関係者が呆れ顔で言う。

「離陸後、シートの全面に設置されているモニターを見ると、映画などの映像コンテンツが、たったの3番組しかありませんでした。おまけに、それらの番組は全て、硫黄島での記録映像だったんです」

 内容は、アメリカ軍の戦闘記録。関係者が首をかしげながら再生してみると、しばらくするうちに映像は生々しくなっていったという。

「日本人兵士が捕虜となる映像、日本人兵士がバラバラ死体となっていたり、焼け焦げたりする映像など、相当にショッキングなものが、延々と流されていました。成田発ですから当然ながら、乗客の日本人率は決して低くありません。にもかかわらず、映像コンテンツに関しては選択の自由がなく、硫黄島の戦闘記録を延々と見せるわけですから、明らかに常軌を逸したサービスでした」

 ユナイテッド側も問題を把握したのか「機械の都合で、3本の映像しか見せられない」と釈明の機内アナウンスを行った。しかしながら、次はグアムという行先から、日本人の老夫婦や子供の乗客も目立っていた。彼らは機器の操作に慣れていないため、停止方法が分からず、延々と映像を見続ける姿も見受けられたという。

「周囲を見渡したのですが、日本人乗客は不快な表情を隠そうとしていなかったですね。なぜ、アメリカに向かう飛行機の中で、米軍に日本人兵士が殺される姿を、3時間半にもわたって見せられなければならないのだ、と」(同・関係者)

 レギンス騒動と重ね合わせると、ユナイテッドに何か〝異変〟が起きている気がするのは弊誌だけではないはずだ。サービス面の劣化だけでも利用者は不快だろうが、これが安全面に波及するとなると──考えただけで恐ろしい話となる。

(無料記事・了)