2017年2月9日

【無料記事】千代田区長選・現職勝利で「石川VS内田」黒い原点

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 千代田区長選は小池百合子を〝担いだ〟形となった現職・石川雅己氏の勝利に終わった。

 報道では今のところ、『週刊朝日』(2017年2月17日号)の「豊洲移転きっかけは「小池派区長説」を追う」が唯一、気を吐いた印象だ。

 とはいえ、石川区長が築地市場の移転に絡んでいたことを示し、特に都庁港湾局長時代の辣腕に触れたことは重要だが、その背景には踏み込めてはいない。
 
 答えを先に示せば、港湾局長時代の石川氏は、既に内田茂都議の実質的な傀儡だったのだ。記事では、石川が都局長として政策を立案したように書かれているが、当時から都庁では内田都議の後ろ盾がなければ、誰も局長などの幹部ポストには就けなかった。

 つまり石川区長こそ「内田茂チルドレン」の筆頭格なのだが、いまだに正確な報道が行われていない「なぜ石川区長と内田都議は反目したのか」というポイントを詳報してみようと思う。

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【著者】下赤坂三郎
【記事の文字数】2500字
【写真】千代田区公式サイト「区長選挙開票結果」より
http://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/kurashi/senkyo/kucho/kihyo.html
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 まずは元千代田区職員に、もつれた糸を解き明かしてもらおう。

「決定的なきっかけは2008年、内田茂さんの落選です。この時、例えばゼネコンや、政治ブローカーといった〝都政関係者〟の間で、『これで内田は終り』という雰囲気が蔓延したんですね。そしてゼネコンなどが内田さんの代りとして注目したのが、01年に千代田区長に当選していた石川雅己さんでした」

 これまでは「内田茂チルドレン」たる千代田区長だったが、周囲が「親離れ」を勧めてきたわけだ。そしてチルドレンたるご本人も、やぶさかではなかったらしい。

「さる都政ブローカーが、赤坂の焼肉屋で都やゼネコンの関係者を招く宴会を、定期的に開いていたんです。そこに石川さんも姿を見せていたんですが、非常に用意周到なんです。公用車の利用記録を残してしまうと、反石川派の区議から追及されるので、赤坂見附の交差点で公用車を降りて、赤坂の繁華街を1人で歩いて来るわけです。ところが、この振舞が内田さんの逆鱗に触れてしまうんです」(同・元千代田区職員)

 内田都議は石川区長のこれまでになかった用心深さを目の当たりにして、何と「ゼネコンとの折衝役という自分の役割を奪い取ろうとしている」と見抜いてしまったのだという。男の勘も、こういう時は恐ろしいものがある。

「この頃は例えば、紀尾井町にある参議院清水谷宿舎の建て替えに焦点が集まっていました。石川区長は内田さんを抜きにして、ゼネコンや不動産業者と直接、ラインを持つようになります。ゼネコン側も歓迎しました。となると内田さんからすれば『俺の力で千代田区長になったくせに』と面白くないのは当然でしょう。庇を貸したら母屋を乗っ取られたわけですから」(同)

 一方、1999年に初当選した石原慎太郎・都知事は、2003年、07年、と再選を重ねていく。そして07年には猪瀬直樹氏が副知事に就任する。
 
 ご記憶の方も少なくないだろうが、清水谷宿舎の建て替え問題は「江戸時代から続く貴重な緑地」として反対運動が根強く行われていた。ところが都政トップが石原=猪瀬のコンビとなってからの08年12月、「都心に残る貴重な緑を保護すべき」と計画の断念が表明された。

「石川区長は、改革派を自称する猪瀬直樹・副知事が都政入りすると、陰では蛇蝎のごとく嫌っていました。ところが猪瀬さんと内田さんの対立関係が明らかになると、一転して猪瀬さんを選挙応援に招いたんです。今回も同じですが、石川区長は改革イメージを前面に出すことで当選してきました。とはいえ、ゼネコンと金融機関の強固な支援が当選の最大要因ですから、改革派は見せかけだけですね」

 弊誌は『【無料記事】千代田区長選の「小池VS内田」は真っ赤な嘘』の記事を掲載した。
http://www.yellow-journal.jp/politics/yj-00000442/

 文中で、

<千代田区長選で真に重要なのは石川氏の選対本部に、1人のキーパーソンが参加していることだ。その名を鈴木重雄氏という>

と書いたが、この点に関して、都政クラブの記者氏に現状の解説をお願いしよう。

「石川区長の万歳三唱で、鈴木氏は真後ろに立っていましたね。関係者の間では、週刊文春の『反・内田茂キャンペーン』のネタ元は猪瀬氏と鈴木氏の2人という見立てが強固なんです。本来であれば情報参謀といった役割ですから、万歳のような表舞台に出るタイプの人じゃないんです。黒子の自覚は充分お持ちのはずで、あれはわざとでしょうね。都庁の幹部たちに『自分は小池百合子と近いぞ』とアピールする狙いだったんでしょう」

 何よりも内田VS石川のバトルが雄弁に物語るが、政治の裏舞台ともなれば、はったりやら化かし合いが横行する。自分を大きく見せるために、ありとあらゆる手を打たなければ生き残れない世界だ。都政クラブの記者氏は「今回の千代田区長選で、本当の勝者は鈴木さんですよ」と苦笑する。

 だが石川区長の素性に詳しいジャーナリストの見立ては、少し違うようだ。

「鈴木さんは旧住専の富士住建の関係者であり、その利害を背負っています。ところが石川区長が持つ千代田区のプロジェクトは巨大すぎてゼネコンしか対応できないんです。そのため、鈴木さんは小池都知事への近さを武器に、都議選への関与を画策していくのではないでしょうか」

 千代田区政に妙味が存在しないのであれば、小池都政に食い込めばいい、というわけだ。確かに金と票を持つ者にとっては、政治家など出入り業者に等しいだろう。

 いずれにしても、石川区長の再選で、千代田区内の開発は一気に加速するに違いない。弊誌は最後に「真冬の怪談」を付け加えて、この稿を終わらせよう。

「利権にどっぷりと漬かっている区議も少なくありませんが、これからは今以上に気を付けるべきでしょう。昨年も重鎮区議の1人が政務調査費の問題で書類送検されましたが、問題は誰が捜査を動かしたかということです」(前出の区長の素性に詳しいジャーナリスト)

 ジャーナリスト氏によると、少なくとも石川区長が特別秘書を使い、区議の政務調査費や不正行為の数々を徹底して調べていたのは事実だという。

 脛に疵を持つ者たちが、必死にバトルロワイヤルを戦っている姿が浮かぶ。それが千代田区政の実情なのだ。

(無料記事・了)

2017年1月31日

【無料記事】千代田区長選の「小池VS内田」は真っ赤な嘘

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 この厄介な構図を、品行方正な新聞記事から読み解くのは難しいだろう。

 1月29日に告示された千代田区長選。改革派の小池百合子知事対、守旧派の内田茂の代理戦争と前振りは喧しい。

 だが、その前にまず、品行方正な新聞記事を見習ってみよう。公選法に則った、教科書通りの報道を行っておく。

 任期満了に伴う千代田区長選に立候補したのは、以下の3人だ。

 現職の石川雅己氏(75)、新人で人材開発会社元社員の五十嵐朝青氏(41)、新人で自民党が推薦する外資系証券会社社員の与謝野信氏(41)──という顔ぶれになる。

 それぞれの主張・公約を、3候補者のサイトから紹介する。

 石川氏は現職らしく、「区政16年の施策」と実積を強調。書かれた7項目のうち「次世を担う子供たちを育成する「子育て・教育施策」」がトップだった。

 五十嵐氏は「ぼくたちの千代田。2025ビジョン」と名付けた政策集の中で、1番の番号を付けたのは「劇場型から賛成型の区政へ!」だった。

 与謝野氏は「基本政策」として最初に「日本一、住民が安心安全を感じられるまち 高齢者にやさしい安心して住み続けられるまち」を掲げた。

 これで3候補を均等に紹介したので、本題に進む。

 千代田区長選で真に重要なのは石川氏の選対本部に、1人のキーパーソンが参加していることだ。その名を鈴木重雄氏という。
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【写真】千代田区公式サイト「ようこそ千代田区へ」より
https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/kuse/gaiyo/yokoso/index.html
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 例えば産経新聞は2012年12月『【始動 猪瀬都政】「国に太いパイプ」特別秘書に鈴木氏』の記事を掲載した。一部を引用させて頂く。

<都は18日、猪瀬直樹知事の意向を受け、知事の日程管理や政策立案への助言などを行う政務担当特別秘書に、都知事選で選対事務局長を務めた鈴木重雄氏(56)を任命した。

 鈴木氏は昭和58年から一時、石原慎太郎氏の事務所に所属していた。

 就任会見で猪瀬知事は任命理由について、「会社に長く勤め、実際にマネジメントをしていて、大阪維新の立ち上げにも協力。国に対して太いパイプを持っている」と話した。石原氏の影響を受けるのではないかとの質問には、「石原さんの秘書をやっていたのは30年前。僕がすべて決めていくので心配なく」と答えた>

 都政担当記者が解説する。

「鈴木さんは、住専問題で取りざたされた富士住建に勤務していました。その後、当時は衆院議員だった石原慎太郎さんの〝パーティー秘書〟となります。つまり集金担当ですね。その後、石原さんが都知事になって、それから猪瀬直樹さんが後継となり、鈴木さんが目付役として猪瀬さんの特別秘書になりました。差配したのは石原知事の特別秘書だった兵藤茂さんです。猪瀬さんは、産経新聞の記者で、都政記者会の〝ドン〟とも呼ばれた石元悠生さんも特別秘書に就けました。鈴木さんと石元さんに期待する役割は、当然ながら似ていたはずです」

 都政記者氏は「似ていた」と綺麗に表現するが、要するに石元、鈴木組には「地獄耳」が期待されていたというわけだ。

 石元氏は新聞記者だから〝本業〟だが、鈴木氏にも同じ役割だった。そのことから氏の〝キャラクター〟が見えてくる。

 現在の猪瀬氏は改革派の旗を掲げ、小池塾の講師となるなど、小池都知事との密接な関係をアピールしている。だが徳洲会事件を忘れていいはずもない。猪瀬氏は例の5000万円を徳洲会に返却したが、その担当が特別秘書の鈴木氏だったのだ。

 鈴木氏は上記のように石原陣営に属している。石原慎太郎氏のためにカネを集め、猪瀬都知事の秘書を経ると、奇妙なことに小池百合子知事の〝同士〟として「クリーンな改革派」というレッテルを与えられるらしい。

 厭味はこのぐらいにして、改めて構図を確認しておこう。

 現職区長である石川氏の陣営は鈴木氏を通して石原=猪瀬という元知事の〝系譜〟を引き継いでいる。これは紛れもない事実だ。

 そして現職の小池都知事が石原慎太郎にケンカを売っているのも事実だ。

 ところが小池知事は「石原氏の臭いが、いまだに強烈」(関係者)だという石川陣営を必死に応援している。選挙に怪談は付き物だが、こんな奇っ怪な構図は珍しい。都政に詳しいジャーナリストが縺れた糸を解きほぐす。

「旧・富士住建の関係者も期待していますよ。鈴木氏が石川氏に食い込むほど、都内の再開発案件に関わる可能性が高まるからです。かつて、猪瀬直樹氏が都知事に当選した時、花束を持って走り回っていたのは、さる広告コンサルタントの副社長でした。社長は神奈川新聞OBですが、狙いは東京オリンピックのPR活動だったことは言うまでもありません」

 では「反石川派」たる自民党サイドこそ正義の味方かといえば、もちろんそんなことはない。というより、今回の千代田区長選では自民党らしからぬお粗末さが目立つ。

「選挙前から、破綻したアーバンコーポレーションによる、紀尾井町の再開発計画をめぐる石川区長の疑惑追及をマスコミに売り込もうと必死だったようです」(関係者)

 ちなみに、この件に関しては、弊誌は既に記事化している。

『【連載】『哀しき総会屋・小池隆一』第12回「麹町五丁目計画の暗部」』
http://www.yellow-journal.jp/series/yj-00000370/#more-3075

 だからこそ弊誌は断言するが、このネタを一般紙やテレビがストレートニュースとして報じられるわけがない。いわゆる「記者クラブ加盟社」は警察や検察が事件化してからスタートするのが基本だからだ。

 結局のところ、石原慎太郎も猪瀬直樹も、内田茂も小池百合子も、基本的には自民党と、その周辺で生きてきたのだ。自民党、特に「保守本流」からの距離は、それぞれによって異なるが、同質性は高い。

 そんな政治家が、敵味方に分かれて戦うわけだ。構図が複雑化するのは当然だと言える。だが「同じ穴の狢」によるバトルであることは間違いなく、要するに内ゲバなのだ。

 かつての同士が刃を交える。文字面だけを見れば悲劇性も感じるが、今回は単なる喜劇だろう。被害者が存在するとすれば、こんな茶番に付き合わされる千代田区民に違いない。

(無料記事・了)

2017年1月26日

【無料記事】千代田区長選「自民惨敗」で「自民都議」大量脱走

2017-01-26 15.30.13

 小池劇場の加速が止まらない──。

 1月23日、小池百合子東京都知事の政治塾を運営する「都民ファーストの会」が地域政党として活動を開始。今夏の都議選にまず4人を公認することとした。

 今後、小池サイドが候補者を続々と擁立していくことが可能なら、都議選は「ドン内田茂率いる自民党VS小池」となっていくのは必至。その前哨戦と位置付けられているのが、ご存じの通り、29日に告示される千代田区長選だ。

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【写真】五十嵐朝青氏サイトより
http://asaoigarashi.com/
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 22日には、小池知事が現職の石川雅己・千代田区長の決起集会に参加した。

「この戦いを勝ち抜くことが、東京大改革を進める一歩になる」

 そう高らかに宣言し、準備は万端だ。石川陣営の関係者も興奮を隠せないようだ。

「すでに、小池さんとのツーショットポスターを貼っています。次の当選で5選なので、多選批判も出るかもしれませんが、それを凌駕する人気が小池さんにはありますからね」

 一方、頭を抱えるのが自民党東京都連だ。都連関係者が言う。

「内田さんが擁立しようした中央大学の佐々木信夫教授に出馬を断られました。結果的に、与謝野馨元財務相のおい、信氏を擁立することになったわけです。しかし、実のところ当初は楽観論もあったのです。というのも、石川区長は多選批判を受けるだろうし、彼は41歳と若い。それなりの票をとれると思ったのですが……」

 誤算だったのは、第三の男が立候補を表明したからだという。

「元コンサルタント会社の五十嵐朝青候補ですよ。彼も同じ41歳。しかも、信さんよりもイケメンなんです。お互い票を食い合うことになるでしょう。しかも、公明党が今回は支援してくれませんからね」

 そうなのだ。今回の区長選で公明党はダンマリを決め込んでいる。公明党関係者が重い口を開く。

「都議会でも連立を解消しましたからね。ただ、理由はそれだけではないんですよ。実は昨年末、うちの党が情勢調査を行ったのです。すると、現職区長が2万に対し、自民党候補は5000という結果でした。『夕刊フジ』が同じ数字を「某政党の調査」と書いていましたが、あれはウチですよ。当時は、まだ与謝野信氏の擁立は決まっていませんでしたが、こんな数字が出れば、誰であっても支援できるはずがありません。早々と撤退したというわけですよ。もちろん、国政では連立を組んでいますが、公明党本部も都連が言うことを聞かなくて、困っているのです」

 今回の区長選でも、孤立を深めたドン内田都議の自民党は惨敗──との見方が優勢になっている。ではその結果何が起きるのか。都政担当記者が言う。

「完敗となれば、内田さんの求心力はますます低下します。すでに3人の都議が会派を離脱。中央区選出の立石晴康都議も自民党を離れようとしています。おそらく、大量離脱のタイミングは、来年度予算が決まる3月より前。予算決定の際には、会派として賛成か反対かを表明せねばなりません。都議団の意思表示を迫られるわけですから、会派にいたくない人はその前に脱藩するということになる。空中分解ですよ。そのきっかけになるのが千代田区長選の結果でしょうね」

 人口に膾炙している諺に「沈む船から逃げること鼠の如し」がある。政治家は「所詮、落ちれば唯の人」には違いない。当選するためには手段は選ばないのが普通だとは言える。

 とは言うものの、都議としての見識もネズミレベルとなると、かなり困ったことになる。更に「合従連衡」や「野合」は相当数の有権者が嫌いだということも、関係者は肝に命じるべきだろう。

(無料記事・了)

2017年1月23日

千代田区長選で「石川雅己区長」の「黒い人脈」再噴出

tiyoda2017-01-22 21.08.08

 弊誌はジャーナリストの田中広美氏の『哀しき総会屋・小池隆一』を連載している。

 小池隆一氏といえば、あの「総会屋利益供与事件」(1997年)の主役である。野村証券、第一勧業銀行という一流企業から引き出したカネは「100億以上」とも「270億円」とも言われる。

 そして田中氏の連載は、都庁・都議会の〝闇〟にも焦点を合わせている。興味のある方は、ぜひ第1回を拝読頂きたい。

『【初回完全無料】『哀しき総会屋・小池隆一』第1回「漂着」』
http://www.yellow-journal.jp/series/yj-00000232/

 この連載で、石川雅己区長も既に登場している。そのため弊誌は千代田区長選が近付いてきたため、田中氏に特別原稿を依頼した。田中氏の厚い取材から紡がれる「千代田区長選の真相」は、多くの人が驚くに違いない。

 マスコミの小池VS内田という図式が馬鹿らしく思えるほど、様々な魑魅魍魎が跋扈しており、千代田区長も全くの「ブラック政治家」なのだから。

■田中広美氏・特別原稿

 小池百合子・東京都知事VS自民党守旧派の代理戦争となっている千代田区長選。だが都知事にとって、現職の石川雅己・区長との〝共闘〟は本意ではなく、実は頭を痛めている。

 石川区長は2017年1月8日、5選を目指して無所属で立候補することと、小池知事の支援を受けることを明らかにした。

 自ら都庁へ出向き、小池知事の応援を取りつけたと言い、知事との2ショットが映るポスターを持参。知事について「応援のアクションを期待しているし、多分、応援してもらえると思う」とアピールした。

 だが、前々回まで支援を受けていた内田茂・都議について記者団が問うと、その口は相当に重かった。「内田氏と議論したことはないが、既成概念、既得権という意味で楔を打たれるのは嫌なのかも分かりません」と全面的な批判は差し控えた。

 こうしてマスコミが「代理戦争」と夢中で報じるわけだが、石川区長も決してクリーンな政治家ではない。都庁担当記者は知って無視したか、あるいは本当に把握できなかったのか、2016年の都知事選に前後して、千代田区庁舎(東京都千代田区九段南)に右翼が街宣をかけたことは全く報じられていない。

 右翼がやり玉に挙げたのは、石川区長の「黒い人脈」だ。
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【筆者】田中広美(ジャーナリスト)
【記事の文字数】2700字
【写真】千代田区公式サイト『2月5日は千代田区長選挙の投票日です』より
https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/kurashi/senkyo/kucho/tohyobi.html
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