2017年2月24日

プロ野球B級ニュース2016⑮ワースト記録

baseball2017-02-23 19.54.40

 勝者が誕生すれば、必ず敗者も生まれる。当然の理に違いない。だが、その光と影の対比には、酸いも甘いも噛み分けた大人でさえ、心を揺さ振られるものがある。

 記録も同じだ。根本的には単なる数字の羅列なのだ。しかし、そこにはドラマがある。そして、人を感動させるベストな記録が生まれれば、ファンを唖然とさせるワースト記録も同じように発生してしまう。

 もちろん、我々「B級ニュース愛好家」が、光り輝く大記録をフィーチャーするわけがない。その逆だ。なぜプロの選手でも、こんな数字を作ってしまうのかというワースト記録をご紹介したいと思う。

 連載第15回は「ワースト記録篇」と題し、

①本塁打ゼロ記録を阻止!
 糸井嘉男(オリックス=当時)
②3球団全てで退場を記録
 梨田昌孝(楽天)
③2番打者の受難──連続無安打ワーストタイ
 荒木雅博(中日)
④先輩・大野豊を超えた最悪防御率
 塹江敦哉(広島)

の3選手、1監督のエピソードをご紹介したい。
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【著者】久保田龍雄
【購読記事の文字数】4800字
【写真】梨田昌孝オフィシャルサイトより
http://www.true-masa.com/
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2017年2月23日

【無料記事】NHK山形「元記者」強姦魔の鬼畜──余罪10件以上

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 鬼畜の所業──。陳腐な表現かもしれないが、真実には違いない。

 山形県警が2月、強姦致傷の疑いで逮捕したNHK山形放送局の元記者・弦本康孝容疑者(28)=同月16日付で懲戒免職=の犯行は、そう形容するより他にない、正真正銘の悪辣なものだった。

 弦本容疑者は山形での事件のみならず、前任地の山梨県でも犯行を重ねていた疑いが持たれている。事件の波紋はさらなる広がりを見せそうな気配だ。

 ただ、弦本容疑者が「鬼畜」と称されるべきは、犠牲者の数ばかりが理由ではない。大手マスコミが報じない事件の一部始終にこそ、その理由が隠されている。

「前後の見境なく女性を襲っている。病気だとしか言いようがない」

 弦本容疑者の犯行について警察幹部の1人はそう話した。事件を取材した全国紙の社会部記者も首を傾げる。

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【写真】送検のため山形署を出る弦本康孝容疑者(撮影 共同通信)
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「報道の現場にいた人間なら、あんな真似をすれば一発で犯行が露呈するのはわかるはず。まともな判断も付かないほどに狂ったのか……」

 事件の捜査や報道に携わった者たちが一様に疑問を呈する弦本容疑者の異様な犯行。その全貌を紹介する前にまずは逮捕事件を振り返っておこう。

 一報が報じられたのは2月6日。山形県警が強姦致傷容疑でNHK山形放送局酒田報道部に所属していた弦本容疑者を逮捕した。

「NHKは事前に県警の動きをまったく察知できていなかったという話です。県警担当記者も弦本についての内偵を進めているという情報をキャッチできていなかった。まさに〝寝耳に水〟の状態だったわけです」(前出の記者)

 事件は、昨年2月23日、夜も明けきらぬ午前5時ごろに起きた。

 山形県村山地方に住む20代の女性の自宅に男が忍び込んだ。寝ている女性に襲いかかった男は、「騒いだら危害を加える」などと脅して恐怖に打ち震える女性を凌辱した。

「女性はその日のうちに山形県警に被害届を提出し、捜査が始まった。捜査員は女性に男との面識がなかったために『流し』の犯行と断定。県警は、現場に残された男の遺留物を頼りに容疑者の洗い出しを進めた」(捜査関係者)

 そうして浮上してきたのが当時、NHK酒田報道部に勤務し、酒田市内のアパートに住んでいた弦本容疑者だった。

 現場に残された遺留物から採取したDNA型が同容疑者の物と一致したことから県警は逮捕に踏み切った。その後の捜査で、事件の数時間前には現場近くで若い女性が自宅で男に襲われそうになっていたことも判明。男は逃走したが、手口の類似性などから弦本容疑者の関与が疑われている。

 しかし、事件は山形に留まらなかったのだ。

 弦本容疑者は2011年の入局から、15年7月に山形放送局に移るまで4年間を山梨県で過ごした。その期間中にも女性が襲われる事件が頻発。

 複数の現場に残された遺留物と山形の現場に残された弦本容疑者のものとみられる遺留物のDNA型が一致していたのだ。

「なかでも山梨県警の幹部が弦本の犯行を疑っているのが、弦本が富士吉田支局で勤務していた13年から14年にかけて発生した強姦事件だ。被害にあったのは支局のある富士吉田市に隣接するエリアにある大学に通う女子大生だった」(事件を取材した雑誌記者)

 さらに弦本容疑者が山形に転じる直前の15年7月には甲府市内の女性宅に何者かが侵入する事件が発生している。こちらの事件は地元記者の間では有名な話だったという。

「女性はNHKの関係者で、自宅のドアを閉じようとするところで襲われ、すんでのところでドアを閉めて難を逃れた。被害にあったのは局内やマスコミ仲間との内輪の飲み会の直後。そのため、この一件は地元の記者連中の間で広く知られることとなった。しかも、弦本は事件翌日に腕を負傷して出勤した。それだけに、今回の事件が報じられてから、地元記者の間で『アイツがやったんじゃないか』と話題になった」(同)

 山形、山梨両県警の調べで、現在、弦本容疑者の関与が濃厚な事件は「少なくとも5件」(捜査関係者)に上るという。

「弦本の周辺で発生した強姦事件は山形、山梨両県で未遂も含めて13件あるという話だ。女性の後をつけて襲ったり、女子寮に忍び込んで目隠しをした相手を襲うなど、手口はバラバラ。犯行に一貫性はないが、警察は全ての事件と弦本との関連を調べ直すようだ」(先の雑誌記者)

 山形県警による家宅捜索では、弦本容疑者の自宅から大量の女性用下着とともに複数の鍵が押収された。犯行にこの鍵が使われていた可能性もあり、山形県警はこの件についても弦本容疑者を追及する方針だ。

 行く先々で見境なく女性を付け狙った疑いが強い弦本容疑者。名門の早稲田大学本庄高等学院(埼玉県本庄市)を経て早大政経学部からNHKとエリート街道を歩んだ「表の顔」からは想像もつかない鬼畜ぶりだが、その異常性は密室で行われた蛮行の詳細を知ることでより顕著になる。

「実は山形の現場に残されていた遺留物とは弦本の精液だったのです。それだけならベテラン記者も驚かないでしょうが、人権上の配慮で警察はひた隠しにしているのには切実な理由があるんです。精液が残されていたのは女性の体内。つまり、弦本は避妊具さえつけずに女性をレイプしたということです。山梨でも同様の犯行を行っていたようです」(前出の社会部記者)

 まがりなりにも弦本容疑者はマスコミの人間である。自らの犯行を示す決定的証拠である〝体液〟を現場に残せばどうなるのか容易に想像はついたはずだ。

 正常な判断もできないほどの情動に突き動かされたのか、あるいは「絶対にバレない」という確信があったのか。いずれにしても警察幹部が「病気」を疑うほどの歪んだ欲望に支配されていたことは間違いない。

(無料記事・了)

2017年2月22日

【無料記事】ベンチャー企業に騙された「住友銀行秘史」國重惇史氏

kuni2017-02-21 22.37.19

 バブル期のイトマン事件を巡る暗闘を描いた『住友銀行秘史』(講談社)の評判が高まる一方だ。硬派の「経済事件ノンフィクション」にもかかわらず、部数は13万部を突破。異例のベストセラーは、著者の國重惇史氏(71)にも関心が集まっている。

 ところが、ご存じの方も少なくないだろうが、実は國重氏、なかなか波瀾万丈というか、お騒がせな経歴の持ち主なのだ。

 スタートは典型的なエリートコースだ。東京大学経済学部を卒業し、68年に住友銀行(現・三井住友銀行)に入行。当時の銀行にとっては最重要ポジションの1つであるMOF(大蔵省)担当として名を馳せ、94年には48歳の若さで取締役に抜擢される。

 イトマン事件に直面したのは90年。この頃にメモしていた住友上層部の動向を、今回の著書で暴露したことになる。

 文中の登場人物は全て実名。一読した当事者たる住友OBらは凍りついたという。著者自身も、事件化を狙って怪文書を作成し、当局やマスコミに配布していた事実を明らかにしている。

 詳しくは國重氏の著書を読んで頂くとして、興味深いのはその後の人生だ。

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【写真】リミックスポイント公式サイトより
http://www.remixpoint.co.jp/
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 97年に住友キャピタル証券の副社長に就任するが、99年にDLJディレクトSFG証券の社長となる。

 同社は楽天証券の前身。つまり頭取候補とも言われていた國重氏は楽天に転職したのだ。同社の三木谷浩史社長に三顧の礼で迎えられたと報じた社もあった。入社後は三木谷社長の片腕として金融部門などを統括。副社長まで上り詰める。

 だが、好事魔多し──。

 週刊誌『週刊新潮』(14年5月1日号・新潮社)が、國重氏が都内在住の専業主婦とダブル不倫の関係にあることを報道。結果、「一身上の都合」から楽天を退社することになってしまう。

 そして15年6月、株式会社リミックスポイント(東京都目黒区東山)というベンチャー企業に請われ、國重氏は社長に就任する。

 ところが、この会社、資金繰りの悪化などで不透明な増資が続くなど、悪い意味での注目を集めていたのだ。

 その経緯は、ニュースサイト『ビジネスジャーナル』の記事『あの元楽天副社長、いわく付き企業社長として窮地&孤軍奮闘…反社勢力の詐欺を回避』(高橋篤史氏・ジャーナリスト)に詳しい。
http://biz-journal.jp/2016/11/post_17196.html
 内情を知る関係者が苦笑する。

「なんのことはない、このベンチャーが危険な会社だということにようやく気付いて、とにもかくにも逃げ出したというのが、ことの真相ですよ」

 中古車のオークションサイトとして事業を始めたリミックスはその後、競争激化で事業転換に追い込まれる。更に16年10月には資金繰りが悪化し、香港企業に大規模増資を引受けてもらうことを決めた。

 だが上記の記事にもあるが、この増資、かなり不透明なのだ。「不正な資金確保の疑いがある」との噂がつきまとい、証券取引等監視委員会など関係当局が水面下で内偵調査に乗り出したほどだ。

 そうした流れの中で、國重氏は16年末、「経営責任を明確化する必要がある」として社長職を辞任した。関係者が明かす。

「リミックスでは國重さん以外の役員は辞めていません。何のための経営責任なのか、これでは投資家に伝わりませんね。國重さんは自らの著作がベストセラーになって、注目される存在になった。高給で社長職を引き受けたものの、怪しげな増資が当局の目に留まり、怖くなって逃げ出した。これが彼の突然の辞任劇の真相ですよ」

「頭取候補」との声もあったほどだから、國重氏は有能な銀行マンとして業界では有名だった。一方で、女性関係が派手など、エリートらしからぬ脇の甘さも目につく。著作では年末年始、妻とは別の女性と海外旅行していた事実を明らかにしているほどだ。

「経営が危ないリミックスは、最初から國重氏を『信用補完』のつもりで社長に据えた。その魂胆に、國重氏は元銀行マンだというのに気づくのが遅すぎた」(同・関係者)

 やはり銀行関係者からも、國重氏の甘さを指摘する声が強い。ところが皮肉なことに現在、リミックスポイントの株価は絶好調なのだ。仮想通貨の店舗決済サービスが好材料と受け止められているという。

 とはいえ、所詮は〝株のプロ〟が注目する話だ。株に全く手を出したことがないか、〝健全〟な個人投資家なら、國重氏の判断を──遅きに失したとはいえ──支持するに違いない。

(無料記事・了)

2017年2月21日

【無料記事】石原慎太郎「長期都政」の秘訣と「小池百合子」の未来

tosei2017-02-21 16.14.32

 記者会見を開くのか開かないのか。二転三転した石原慎太郎氏だが、現在の段階では百条委員会の設置が確定し、証人喚問の現実味が強まっている。

 改めて振り返れば、石原都政は何よりも長期政権だった。だが、後継者たる猪瀬直樹氏と、その辞任で〝火消役〟が期待された舛添要一氏も、共に短期政権に終わった。

 この3人の「元都知事」を比較すると、「都政を安定させる方法」が見えてくるのではないかというのが、このインタビュー記事の原点だ。そして、その「方法」が言語化されたなら、未だに支持率が8割近い小池百合子知事の今後を占うこともできるに違いない。

 弊誌は、この石原都政で政策決定過程の中枢を内側から知った、ある人物にインタビューを依頼した。快諾を頂いたが、残念ながら要求される「取材源の秘匿」は極めて高い。名前はX氏としか書けず、抽象化した略歴すらご紹介できないことをお許し頂きたい。

 それではインタビュー記事を開始しよう。

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【写真】新銀行東京公式サイトより
https://www.sgt.jp/
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──4回連続で当選し、1999年から2012年まで知事を務めた石原氏に対し、猪瀬、舛添両氏は短命知事に終わりました。改めて、2000年代の都政を、どのようにご覧になっておられますか?

X氏 都政を責任問題で振り返るのではなく、「構造と作用」の力学という視点で見ることが大事です。

 普通なら石原都政は安定感に富み、猪瀬・舛添都政は不安定だったと総括されるはずですが、ここで真逆の視点から疑問を提起してみたいのです。石原、猪瀬、舛添の3人のうち、なぜ石原都政だけが「特別」に安定していたかという問いです。

 猪瀬、舛添両氏の辞任は、むろん本人たちの行動が全ての原因だったことは間違いありません。しかし、私は「なぜ都議会は簡単に彼らを切ることができたのか」という点に着目したいのです。

 都議会は石原都知事のクビを取れなかった。ところが猪瀬、舛添は取れた。この違いは、石原都政と、石原以後の都政で「質」が異なることを示唆します。具体的には、「議会との共犯関係」があったのか、なかったのかということに尽きるだろうと思います。

──共犯関係とは穏やかではありません。具体的には、どのような内容を指すのでしょうか。

X氏 議会との駆け引き、などという抽象的な話ではありません。議会にとって知事は「担ぐに価する神輿」でなければ意味がないんです。与党議員が「今のトップには価値がない」と判断すれば、失職に追い込まれない方が珍しい。そうして辞任に追い込まれた政治家として猪瀬直樹、舛添要一、そして第1次政権での安倍晋三の名を挙げれば、具体例は充分でしょう。いわば議会政治の大前提なんです。

 この点で石原都政には、新銀行東京というカードがありました。石原都政の中期から晩期にかけては、このカードが最大の、決定的な構成素材となりました。石原都政の屋台骨を支えたわけです。

──弊誌は『小池百合子都知事誕生で、舌なめずりして待つ「内田茂」の余裕──小池VS内田の全面戦争では「小池敗北説」が濃厚という「都庁伏魔殿」の恐怖』という記事を掲載しました。
(http://www.yellow-journal.jp/politics/yj-00000289/)

 ベテラン都政記者の「短期的にも小池知事は破れ、内田都議が勝つ」という予想は外れてしまいましたが、石原都政が新銀行東京を作ったのは、都議に「利権」を用意したことと同義だとする証言は、非常に興味深いものがありました。

X氏 新銀行東京は結果として破綻し、なおも破綻処理が続いているという、正真正銘の「石原都政における負の遺産」です。しかしながら、中小企業を応援するという錦の御旗のもと、銀行に群がることを都議会与党は許された。これは大きかったですね。

 結果、新銀行東京は与党都議の顔を立てるため、時代錯誤の情実融資が横行しました。それが破綻原因の1つとなったのは間違いありません。それでも与党都議にとっては支持・支援者に恩を売ることを可能にした「大きな甘い汁」だったのです。

 もちろん石原氏は、議会に飴を舐めさせるために新銀行東京を構想したわけではありません。ですが石原知事が、経営破綻に向かいつつあった新銀行東京を「議会の既得権益」さながらに放置し続けたのも一面では真実です。あの時、石原知事と都議会は「共同正犯」の関係だったといえるのではないでしょうか。与党野党を問わずです。

──猪瀬・舛添両氏の都政とは、比較にならないほどの規模と期間、石原都政は公私混同を行っていました。にもかかわらず、都議会は決して石原知事を「抹殺」しなかった理由ですね。

X氏 猪瀬、舛添両知事は、都議会と「共同正犯」レベルまで関係性を構築できませんでした。特に猪瀬氏に顕著で、本人の意図するところとはおそらく異なるでしょうが、いみじくも辞任の際に漏らした「政治家としてはアマチュアだった」との弁は、真実を言い当てていたのかもしれません。

 政治の世界における「議会との良好な関係」の内実は、議員個々の顔が立つカードを切ることであり、それは結局、議員が常に選挙区へ手土産を持参できるよう差配してやることだとも言えるでしょう。

 例えば猪瀬知事が、当時の知事本局を作業部隊として毎週のように都政改革のメニューを探していた頃の話です。それを受けて都営住宅の問題に手を付けようとしたことがありました。老朽化対策というスケールの話ではなく、都営住宅を広大なインフラと見なし、再編、利活用するというプランです。

 しかし私は、これには断固として反対しました。

 なぜか。それは石原都政が唯一、手付かずで、そのままに放置していたのが都営住宅であり、確固たる理由があったのです。政治=組織力のない猪瀬サイドにとって、野党といえども、政党の既得権益を脅かすようなことをすれば、絶対に無血では済みません。

 結果、都営住宅への着手を見送る一方で、東京から発信する地方主権、というメニューで提案が行われたもののひとつが「シンガポール方式」です。私が関わりました。

 残念ながら基軸化は果たせませんでしたが、資源小国であるシンガポールのインフラ整備は、総花的なものではなく、集中投資による一点突破型です。シンガポール経済開発庁の幹部にヒアリングを行い、水道事業の海外展開に感触を得たんです。シンガポールは言うまでもなく資源小国であり、水源を他国にゆだねています。環境技術という意味での水道事業は、シンガポールのみならず、アジアや途上国など経済伸張を迎える各国にとってはもっとも注目される技術であり事業です。東京都の水道技術はその点で世界最高レベルにあります。

 たd、水道事業者の労組である全水労は日本最大最強の呼び声も高く、確固たる一枚岩を誇っています。水道事業のスリム化を謳えば彼らの反発を招き、うまくいかないことは明らかでした。

 そのために水道事業を海外にスピンアウトさせることで、新規事業に結び付けたんです。東京都水道局が水道事業のコンサルタントとなり、途上国に「東京方式」を輸出するというモデルケースです。

 このようにして、猪瀬知事は与党野党そうほうの既得権益である都営住宅問題に抵触することを避けながら、それでも果敢に新規事業を展開していきました。結果、世論の支持を得たのですが、猪瀬氏が400万もの票を集め、「これで議会は俺を切れないだろう」と驕り高ぶったところに、落とし穴があったように思います。

 国会議員だろうが都議だろうが、議員は選挙基盤の確保が最優先です。常に地元へ利益を還元しなければなりません。だからこそ議員のために飴を作り、議員に飴をなめさせ続ける。それが議会と友好的な関係を築く唯一の方法なのです。しかしながら猪瀬氏はむろん、国会議員の経験を持っていた舛添氏でも、それは盲点だったでしょう。

 舛添氏の話なら、知事時代、「都市外交」という機密費さながらの潤沢な税金で豪遊を繰り返しました。やっていることはただ、石原都政の豪遊と五十歩百歩です。それにもかかわらず、野党が、「舛添知事とは一緒には、やっていけない」と見切りを付けたのは、やはり、舛添氏では、世論の風当たりというリスクを承知したうえでも、都議ら自らを立脚させるメリットがリスクを上回らなかったという解釈も可能ではないでしょうか。

──野党が「やっていけない」と見切りをつけるというのは信じられません。野党にとって、知事の問題はチャンスなのではないでしょうか。

X氏 1999年、石原氏が初当選した知事選を思い出して下さい。自民党は明石康氏を擁立しました。石原都政は与党のバックアップによっては誕生していません。そのために都議会与党たる自公は、積極的に石原都政をバックアップしていないんです。

 では、なぜ石原都政は〝長期政権〟たりえたのか。それは石原氏が知事である限り、与党であろうが野党であろうが、都議なら誰でも新銀行東京や、福祉、住宅関係の予算で、潤沢な「地元選挙区への土産」を持って帰ることができたいうことです。都議からすれば、石原知事は「消極的放置」に価するリーダーであり、そうした判断が石原都政の安定を生み出したともいえるのです。

 むろん、そのカードを差配していたのは浜渦武生氏といった、政治家なみに鋭い側近らであったわけです。ちなみに石原都政で副知事だった浜渦武生氏は都議会予算委で、民主党にやらせ質問を行ったことが百条委員会で判明。2005年に辞職へ追い込まれます。その絵を描いたのは〝都議会のドン〟たる内田茂都議だということは、今やテレビのワイドショーでも報道されていますが、皮肉なものだと言わざるを得ません。

 本題に戻りますが、石原都政は都職員に対しては恐怖政治を敷きました。ですが、権益を確保しようとする議会側の動きには、比較的自由を与えていたことは特筆すべきことだと思います。そしてもちろん、猪瀬・舛添両知事にも、そうした動きは見られませんでした。

 両氏とも、政治家としては幼すぎたと言うべきでしょう。都議会にとっては、両知事を支える理由がなかったのです。

──今夏には都議選が控えています。この勢いなら小池新党は圧勝という予測もあります。どうご覧になりますか?

X氏 これまでに見てきたように、議会との「共犯関係」を築けない都知事は、小池知事に限らず、誰でも短命に終わります。

 オール与党となれば、議会対策の必要はありません。トップとしては、極めてやりやすい状況になるのは論を俟ちません。

 だからこそ政治家には、オール与党化こそが、政策実現の最短ルートだと考える人がいます。小池知事も、改革実現の近道だと信じておられるようです。

 それでは石原都政の最晩期はどうだったでしょうか。あの頃の都議会は実質的にオール与党でした。ですが、圧倒的な数の力を有すると、反動も大きいのです。石原都政の安定性を生んだ背景を冷静に振り返れば、学ぶべき「政治手腕」とは、『議会は掌握すれども、制するべからず』だと、これに尽きると言えるのではないでしょうか。

 難しいことに、攻める余地を知事に与えられないと、都議や都議会は立脚点を失ってしまいます。結果、都議は支援者に自らの手腕、技量、何よりも清新さをアピールできません。そして「このトップの元では、自らの足元が揺らいでしまう」と判断すれば、彼らは必ず造反の意志を芽生えさせます。小池知事もまたそこに気づかないのならば、早晩、彼女自身が「守旧派」のレッテルを貼られることになるのではないでしょうか。

(無料記事・了)

2017年2月20日

【無料記事】松山・安城寺「詐欺住職」が集めた謎の「30億円」

sagi2017-02-20 14.45.26

 臨済宗、曹洞宗に次ぐ禅宗の黄檗宗の寺院「安城寺」(松山市)の住職と檀家総代が、融資を返済せず背任・詐欺容疑で、大阪地検特捜部に逮捕・起訴された事件がスキャンダラスな様相を強めている。

 2017年2月に詐欺罪などで起訴されたのは、安城寺の住職・片井徳久と、松山市の会社役員で演歌歌手としても活動していた宇都宮貞史の両被告。

 最初の逮捕は16年12月。寺の建て替えを理由に1億5000万円を借りたが返済契約を守らず、融資元に損害を与えた、という背任容疑が〝入口〟となった。

 その後、13年4月ごろに2人が宗教法人施設に関する架空の建て替え計画などを建設会社に持ちかけ、同社の社長から3億円を騙し取ったとする詐欺容疑で17年1月に再逮捕されていた。

 このうち片井被告は「自分はPL教団トップの後継者」と称し、黄檗宗本山の施設まで担保にして投資ファンドまがいの資金集めをしていた疑いも浮上している。情報によれば、集めた資金総額は30億円超。検察が全容の解明を急いでいるが、巨額資金はどこに消えたのか、現在でも憶測が憶測を呼んでいる。

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【写真】安城寺公式サイトより
http://anjoji.com/
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 この事件で驚かされるのは、1億5000万円を手中にした片井被告が、直ちに寺の土地建物の所有権を長男が住職を務める別の寺に寄付して移転登記し、宇都宮被告の会社に抵当権を登記して貸し手側の移転登記を妨害する「プロ並みの手口」(検察筋)を使っていることだ。

 返済期限を過ぎた場合は土地建物で弁済する契約を結んでいたが、片井、宇都宮両被告のこれらの登記操作によって、貸し手側の移転登記はできなくなった。とても僧侶が知っている類のテクニックではない。どう考えても「事件師の手口」(同)である。

 しかも捜査から、末寺の住職に過ぎない片井被告が一時期、本山である京都府宇治市の『萬福寺』の研修施設の土地建物も担保にしていたことまで判明。関係者は「京都の資産家から10億円を預かるための担保だった」と語るが、これとは別に、本山の伽藍本堂や敷地も売買契約書を結ばされ、実質、借金のカタに入っている――との情報もある。

 こうして片井被告らが集めた資金は30億円超。同容疑者は投資企業や資産家に「PL教団の現在の教祖、御木貴日止氏は病弱で、水面下で跡目問題が起きている。次は自分が教祖」と語っていた。関係筋によれば、確かに片井被告は御木家に養子入りしていたが、次期教祖の話はにわかには信じ難い。だが、余裕資金を運用したい投資家たちはこれを信じていた。

 共犯の自称檀家総代、宇都宮被告は飲食店を経営していたが、破綻状態。集めた資金の一部は同容疑者の借金返済に充てられた――と検察は睨んでいるようだ。

 しかし、30億もの巨額資金の使途はそれだけでは説明できない。検察筋は「本山も事情を知らなければこんな巨額詐欺は不可能」と本山の関与も疑っているが、情報関係筋の間では、組筋や、PL周辺への流出を指摘する情報もある。

 検察が未把握の〝闇〟が広がっている可能性は決して少なくない。この逮捕された住職も、法衣をまとった事件師と見る方が自然だろう。

(無料記事・了)

2017年2月17日

プロ野球B級ニュース事件簿2016⑭ファーム篇

baseball2017-02-17 10.52.53

 当り前だが、プロとアマの差はカネ、つまり生計を立てるか否かという問題に集約される。だからこそ本質的には、1軍と2軍の必死さに、変りはないはずだ。

 いや、生存競争という観点では、2軍の方が強烈で当然だ。ならば、選手を巡るドラマも、2軍の方が劇的だということにはならないだろうか。

「プロ野球B級ニュース事件簿2016」の第14回は「ファーム篇」だ。1軍を目指して必死──という選手だけではないところが、2軍の奥深さだろう。

①打撃投手は70歳
池田重喜(ロッテ)
②甲子園エースの豪華継投
松坂大輔(ソフトバンク)
③2軍で珍デビュー
高橋純平(ソフトバンク)
④東大相手に6回7失点炎上
桜井俊貴(巨人)

の4選手のエピソードをご紹介したい。
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【著者】久保田龍雄
【写真】2014年12月、ソフトバンクホークス新入団記者会見での松坂大輔。福岡ソフトバンクホークス公式サイトより
http://www.ustream.tv/recorded/56131041
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■まさに古来稀なり 球界最高齢の打撃投手は70歳!

池田重喜(ロッテ)

 

 打撃投手が古希なのだ。

 5月1日に70歳の誕生日を迎えたロッテの池田重喜・寮長兼打撃投手は、31歳で現役を引退し、53歳のときに寮長になった。

 だが、2軍の練習で若手選手に投げつづけ、抜群のコントロールを披露。「その歳でこれだけ投げられるのなら」と、12年から2軍打撃投手との兼務も始まった。

 大洋(現・DeNA)時代の69年4月13日の阪神戦(甲子園)で、ルーキーの田淵幸一にプロ初安打、初打点となるプロ1号を打たれたが、6回1/3をこの1点だけに抑えた。

 V9巨人時代のONとも対決し、ロッテ時代の米キャンプでは、若き日のレジー・ジャクソンを4打数4三振に抑えたことも。そんな輝かしい戦績を持つ男が、背番号「110」の打撃投手としてバリバリ投げつづけた。奇跡と言えるだろう。

「体が動くのは、両親が強い体に産んでくれたお蔭。ここまでやらせていただいているマリーンズに感謝をしています」

と言う本人だが、日々続けている自己管理の徹底ぶりも見逃せない。

 投球動作は腰に負担がかかるため、腹筋は1日500回、ウォーキングも1万5000歩以上が日課。食事も「暴飲暴食せずに、腹八分目で済ませる」という。そのお陰で四十肩とも無縁に〝若々しい肉体〟を保ちつづけているのだ。

 70回目の誕生日となったこの日も、ロッテ浦和球場で青松慶侑、井上晴哉、肘井竜蔵の3人を相手に74球を投げた。

 昨夏の甲子園準優勝・仙台育英高出身のドラ1ルーキー・平沢大河も、新人合同自主トレで〝初対戦〟し、3本の柵越えを放って以来、お世話になっている一人。

「最初にお会いした時に、あの年で投げていると聞いて、『マジっすか?』と思いました。70歳といえば自分のおじいさんぐらいの年。コントロールがよく、テンポよく投げていただいている。本当に打ちやすい。1軍で活躍することが一番の恩返しになると思っています」(5月2日付・日刊スポーツ)

 その平沢も同11日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で待望の1軍デビューをはたした。

「(1軍に上がった)選手たちが活躍したときの嬉しい気持ちが活力になる」という「裏方のレジェンド」は、シーズン後に球団から契約終了を告げられ、ついに退団。「この年までやれて、球団には感謝の言葉しかない」と笑顔でプロ野球人生に終止符を打った。

 

■2軍戦で実現 甲子園春夏連覇エース2人の豪華継投で7回をゼロ封

松坂大輔(ソフトバンク)
5月4日 オリックスvsソフトバンク(タマホームスタジアム筑後)

 

 甲子園で春夏連覇を達成したV腕が2人も在籍しているチームはどこか?

 高校野球ファンなら、即座に答えられるはずだ。

 答えはソフトバンク。98年に春夏連覇の横浜高のエース・松坂大輔と10年に春夏連覇の興南高のトルネード左腕・島袋洋奨が在籍しているのだ。

 松坂はメジャーから日本球界復帰、島袋は中大からドラフト5位入団と立場は違っても、15年に揃ってソフトバンクに入団した同期生である。

 しかし、同年に右肩手術を受けた松坂は、2軍で登板わずか1試合に終わり、島袋も終盤に1軍で2試合リリーフ登板しただけと、かつての活躍を知る者には寂しい1年目となった。

 16年も揃って2軍で開幕を迎え、4月27日の中日戦(ナゴヤ)でV腕2人の豪華継投が2年目にして初めて実現した。

 高校野球の長い歴史の中でも春夏連覇を達成したのは7校だけ。2軍戦とはいえ、春夏優勝投手の継投は史上初の快挙と言えるが、残念ながら、試合は1対4で敗れ、4回5安打3失点の先発・松坂は負け投手に。せっかくの〝お披露目〟を飾ることができなかった。

 だが、5月4日のオリックス戦(タマホームスタジアム筑後)では、この年2度目の豪華リレーが見事にハマる。

 先発・松坂は4回2死満塁のピンチにブランコを3球三振に仕留めるなど、4回を2安打無失点。1点リードで迎えた5回から松坂をリリーフした島袋も7回に1死三塁のピンチを招いたものの、3回を2安打無失点。2人で7回をゼロ封し、1対0で逃げ切り勝ち。高校野球ファンには嬉しい一日となったが、1軍への道はまだ険しかった。

 松坂はシーズン最終戦、10月2日の楽天戦(コボスタ宮城)に合わせて1軍登録され、8回裏、西武時代の06年10月7日のプレーオフ第1戦(ソフトバンク戦)以来10年ぶりの登板をはたしたが、制球が定まらず、1回を3安打2四死球5失点。島袋も1軍に上がることなく、2勝7敗1セーブ、防御率5.51でシーズンを終え、3年目の17年は2人揃って背水の陣となる。

 今年は2人とも1軍で結果を残し、交流戦の阪神戦で、12年の春夏連覇投手・藤浪晋太郎(大阪桐蔭高)との春夏連覇同士対決をぜひ実現させてほしいというのが、ファンの切なる願いだが……。

 

■ボーク球を本塁打 期待のドラ1ルーキーが2軍で珍デビュー!

高橋純平(ソフトバンク)
5月28日 広島vsソフトバンク(タマホームスタジアム筑後)

 

 ソフトバンクのドラフト1位ルーキー・高橋純平が5月28日のウエスタン、広島戦(タマホームスタジアム筑後)で今季初登板をはたした。

 開幕1軍を期待されたが、1月の新人合同自主トレ初日に左すねの張りを訴えてリタイア。リハビリの影響で大幅に出遅れ、開幕から2ヶ月を過ぎて、ようやく2軍デビューと相成ったしだい。実戦登板は15年9月のU-18ワールドカップ、キューバ戦以来、266日ぶりだった。

 2軍戦とはいえ、話題のルーキーの初登板をひと目見ようと、小雨の降るあいにくの天気のなか、スタンドは満員の3113人で埋め尽くされた。

 3回から摂津正をリリーフした高橋は、先頭の9番・中村亘を146キロで遊ゴロに打ち取る。だが、次打者・野間峻祥にスプリットを中前安打され、プロの洗礼。そして、2番・庄司隼人の打席で、B級ニュースファンにとっておきの珍ネタを提供する羽目になった。1ボールから庄司に対する2球目、静止時間の短いクイックモーションが梅木謙一球審に「ボーク」と宣告されたのだ。

 通常なら野間がテイク・ワンベースで1死二塁から試合再開となるところだが、庄司のバットが142キロの内角直球を鋭くとらえ、右越えに運んだことから、話がややこしくなった。

 打者が安打や四死球、失策などで一塁に達し、走者すべてが1つ以上進塁した場合は、ボークに関係なくインプレーになる。つまり、庄司のホームランも記録に残るというわけ。思わぬ形でプロ初被弾と2失点がついてしまった。

 高橋は「投げる途中からボークとわかって、(力を)抜いてしまいました。ルールは後から知りました」と不用意な1球を悔やんだが、気持ちを引きずることなく、次打者・ブライディを3球連続の145キロで空振り三振、4番・ルナを147キロで右飛と大物の片鱗を見せつけたのはさすがだった。

 4回も安打と2四球で2死満塁のピンチを招いたものの、プロ初安打を許した野間を二直に打ち取ってリベンジ。2回を被安打3、与四球2、奪三振2の失点2。「〝ボークラン〟さえなければ……」と1球の怖さを肌で思い知らされたデビュー戦でもあった。

 16年はウエスタンで7試合に登板。2勝1敗、防御率2.22の成績を残したが、1軍デビューは2年目に持ち越しとなった。

 

■真夏の珍事!? 巨人のドラ1右腕が東大相手に6回7失点炎上

桜井俊貴(巨人)
8月25日 巨人3軍vs東大(東大球場)

 

 東大野球部が強くなったのか?

 それとも巨人が不甲斐ないのか?

 真夏の珍事とも言うべき仰天ニュースが飛び込んできたのは8月25日だった。

 この日、巨人は交流試合で東大と対戦したが、乱打戦の末、12対8の辛勝というまさかの結果となった。

 東大といえば、東京六大学リーグ戦で37季連続最下位。16年春はプロ注目の最速150キロ左腕・宮台康平(3年)の快投もあり、3勝を挙げた。

 だが3軍とはいえ、プロが手こずるような相手ではないはず。巨人ファンならずとも「一体何があったんだ?」と首を捻るところだ。

 大苦戦の原因は、巨人先発のドラ1右腕・桜井俊貴の乱調だった。プロ初登板となった3月30日のDeNA戦(横浜)の試合後に右肘の張りを訴えて登録抹消されて以来、3ヶ月半にわたって3軍で調整し、7月16日のBC富山戦(富山市民)で実戦復帰をはたしたばかり。試合の勘はまだ戻っていないものの、学生相手なら〝プロの顔〟でそれなりに抑えてくれるものと思われた。

 ところが、そんな〝未来のエース〟に東大打線が牙をむいて襲いかかる。初回から4回まで2点、1点、3点、1点と毎回得点。5、6回こそ無失点に抑え、計9三振を奪ったものの、毎回の11安打、7失点は、信じられないような炎上ぶりだった。

 初回の自らの野選に味方の拙守や塁審に打球が当たって中前安打になる不運も重なったとはいえ、東大の各打者は桜井のストレートに対応し、的確にとらえていた。

「直球がイメージと違う。全体的に球が高い。それが打たれた原因だと思う」(桜井)

 この日、立岡宗一郎が「1番レフト」で出場するなど支配下選手5人を起用した巨人は、7対7の6回に2点を勝ち越し、やっとの思いで打ち勝ったが、東大はエース・宮台がコンディション不良で登板回避。しかも、巨人はDHを使っているのに、東大はリーグ戦同様DHなし。これでは勝っても後味が悪かっただろう。

 一方、巨人に大善戦して自信をつけた東大も、秋季リーグでは宮台が左肩の疲労感から1試合しか登板できず、1勝10敗。38季連続最下位に終わった。

 だが、東大初のドラ1の期待もかかる宮台が復調すれば、17年は最下位脱出どころか、4位以上も夢ではない。今年も交流戦が組まれたら、巨人は2年連続で新聞ネタを提供という事態だけは避けたいところ?

(無料記事・了)

2017年2月15日

【無料記事】キットカットを配る「蓮舫代表」の四面楚歌

renho2017-02-15 10.42.27

 日本において、ハロウィーンがバレンタインの市場規模を超えたのは昨年2016年のことだという。

 菓子業界にとっては〝コペルニクス的転回〟かもしれないが、さる女性政治家は、それでもチョコレートを重んじているようだ。政治担当記者が苦笑して言う。

「16年9月に民進党代表に就任した蓮舫さんですよ。代表選に当選すると民進党の関係者が私たちマスコミに、蓮舫さんの写真がプリントされたキットカットを配ったんです」

 ちなみにキットカットは箱入りではなく、1個1個に「バラ売り」されたものが配られたという。

「一応、賄賂じゃないかと冗談で話したんですけどね。まあ、真面目な話をすれば、数十円の単位ですし、政治担当記者といっても東京都の有権者じゃない人間も多いですから問題はないんでしょう。とはいえ、不問に付するというより、民進党が大変な時に、何を浮かれているんだと呆れる気持ちが強かったですよ」

 記者氏の直観は、確かに正しかった。二重国籍問題で味噌を付けたことが「過去」に思えるほど、今の蓮舫代表には様々な「苦難」が襲い掛かっている。文字通り「四面楚歌」という状況なのだ。
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【写真】蓮舫代表公式サイトより
https://renho.jp/
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 まずは蓮舫氏ご自身の「去就」が問題になっている。首相を目指すべき党代表として、衆院選挙区への鞍替えが取り沙汰されているのだが、なかなか前に進んでいないのだという。

 確認しておくと、首相は「衆院議員に限る」という規定は存在しない。だが、衆院の解散権を持つことなどから、「衆院議員でないと問題が多い」という見解が基本だとされる。

 産経、日経、読売、時事などは「蓮舫代表、次期衆院選で東京比例1位を検討」と16年10月に報じた。だが「お家騒動」が得意技の民進党だけあり、一部議員からは「党代表が小選挙区制で戦わないのは反則技そのもの。真面目に当選した議員に示しが付かず、混乱の要因になる」と反対論が噴出している。

 とはいえ、東京都内の小選挙区も12区(北区、足立区の一部)を除き、現職と公認内定者で埋まっている。前回落選した海江田万里元代表の1区(千代田区、港区、新宿区)から出馬し、海江田氏を比例で優遇する案も検討されているともいう。だが調整は一筋縄ではいかないようだ。

 そんな中、蓮舫代表サイドは「ウルトラC」を画策していたようだ。関係者が明かす。

「蓮舫代表は、小池百合子・東京都知事の地元だった東京10区(※編集部註:豊島区と練馬区の一部)から出馬すると狙いを定め、水面下で急接近を図っていたんです」

 だが、10区は小池都知事を真っ先に支持した若狭勝・衆院議員が16年10月に補選で当選を果たしている。本当に蓮舫代表が出馬するとなれば「禅譲」が必須となるが、そんなことが可能なのだろうか。

「昨年暮れから小池知事と接触を重ねる中、禅譲の密約が成立した、という情報が漏れ聞こえたこともありました。条件として検討されたのが、都議選で小池知事の本拠地である豊島選挙区、定数3での〝取引〟です」

 豊島選挙区の現状は、自民、公明、共産という顔ぶれだが、小池知事サイドは『小池新党』で2議席、残り1議席は公明という青写真を描いているという。要するに豊島選挙区から自民都議を一掃したいわけだ。

 そこで蓮舫=民進党サイドとしては、民進党候補者の出馬を取り下げ、小池新党の2議席獲得を援護射撃することで小池知事と話を付けるつもりだったようだ。更に関係者は「小池知事と若狭衆院議員との関係は決して良好ではないんです」と明かす。

「知事は、都知事選で応援してくれた『7人の侍』の都議たちが自民党から除名処分を受けたのに、自民党に居座り続ける若狭氏に愛想を尽かしています」

 産経新聞は16年12月、『民進党の蓮舫代表が小池百合子東京都知事に秋波?「小池氏と協力探る」 都議選での連携を模索』
http://www.sankei.com/politics/news/161211/plt1612110014-n1.html

との記事を掲載した。11日に蓮舫代表が「小池氏と協力できることがないか探ってみたい」と発言したことを受けてのものだ。

 明けて17年の1月4日にも記者会見で、「(民進は)改革の旗を掲げる仲間を公認している。小池氏とは、見ている方向は同じだ」と更に小池氏へ秋波を送った。

 だが2月3日、小池知事は定例会見で「明確に申し上げると(民進すべてとの連携は)全く考えていない」と発言。蓮舫代表は9日の記者会見で「私から(小池氏との)連携を模索していると、これまで明言をしたことはないと思っている」と苦しい釈明に追い込まれた。

 一体、何があったのか。その謎に挑んだのが『【水内茂幸の野党ウオッチ】「小池台風」が「蓮舫丸」を吹き飛ばす日 「民進、驚くほど弱い」と命綱断たれ』の記事だ。
http://www.sankei.com/premium/news/170213/prm1702130006-n1.html

 記事の根幹は、小池知事に対する高い支持率と、民進党へのアレルギーが根強いことが、小池知事サイドの世論調査で明らかになったという点だ。民進党と調整するより、小池新党で自前の候補者を擁立した方が勝率は高いという。

 更に、鉄鋼、造船重機、非鉄、建設などの産業別労組「基幹労連」の組合員を対象にした16年のアンケートで、自民党への支持率が初めて旧民主党を上回っていたことも明らかになった。完璧な「四面楚歌」の状況が続いている。

 苦しい党勢を、蓮舫代表が回復させる可能性は存在するのか。政治アナリストの伊藤惇夫氏は「今のままでは厳しいでしょう」と指摘する。

「蓮舫さんという政治家は、舞台の書割のようなんです。綺麗な絵だけど、真実味に乏しい。人の心を動かすことができない。表面的な人気はありますから、二重国籍問題で露呈した『危機管理能力が欠如している』という問題点が払拭できていないにもかかわらず、街頭に立つと人は相当に集まるんです。だけど支持率回復には結びつかない。かといって、今の民進党には看板となる政治家は他にいない。変えようにも変えられない。悪循環ですね」

 民進党の人材難が根本の原因ではある。「小泉進次郎カード」を温存できている自民党との決定的な違いだ。伊藤氏は自民党事務局の勤務を経て、98年には民主党の事務局長を務めた。「古巣」のふがいなさに、苦言を呈さざるを得ない。

「歯がゆい思いをしています。今の自民一党だけが強く、野党が多弱という政治構造が問題であることは言うまでもありません。野党第一党の責務は民進党が果たさなければならないのに、内紛に明け暮れている。党としての一体感が欠如しています」

 蓮舫代表の衆院鞍替え問題も、民進党の課題が集約されているという。

「舞台の書割で知名度は高く、一定の人気があるんですから、どこの小選挙区からでも出馬すればいいんですよ。代表として気概を見せるべきタイミングですが、水面下での調整に明け暮れている。結局はリーダーシップに欠けているわけです」

 本当のウルトラCがあるとすれば、「思い切った若返り」だと伊藤氏は指摘する。

「民進党にも、まだ無名だとはいえ、政治家としての実力を蓄えつつある若手議員がいるんです。思い切って彼らに党を任せる。有権者が民進党を嫌うのは、民主党政権のアレルギーが根強いからです。だとすれば、政権交代に関係した議員は退場するのが、最も効果的な刷新策です。それ以外の方法はないと思います」

 蓮舫代表がキットカットを配ったのは、受験生よろしく「きっと勝つ」のダジャレを意識してのことだろう。とはいえ、少なくとも現時点では「きっと負ける」というシナリオ以外は浮かばないのが現状だ。

2017年2月14日

【無料記事】フジテレビ「エビ中訃報スクープ」の問題点

ebi2017-02-14 15.27.52

 2月8日、アイドルグループ『私立恵比寿中学』、通称「エビ中」のメンバー、松野莉奈さんが突然亡くなった。致死性不整脈の疑い。18歳、あまりにも若すぎる死だった。

 この衝撃的な訃報を報じたのは、所属事務所の公式発表ではなく、フジテレビの報道番組『FNNスピーク』(月〜金曜・11時半〜11時55分)のスクープニュースだったことをご存じだろうか。

 少なくとも報道関係者にとって、スクープほど〝勝ち負け〟が明確なものはない。報じた側に絶対的な正義があり、破れた側の主張は「言い訳」「弁解」と受け取られるのが普通なのだ。

 ところが今回に限っては、フジテレビの報道姿勢に疑問の声が少なくないという。それも「負け惜しみ」ではなく、それなりの根拠があるというのだ。

 テレビ局の関係者が明かす。

「通常、芸能人の訃報は所属事務所の発表を踏まえて報じることが大多数ですが、稀に特定のメディアが独自情報を得ることもあります。その際でも、所属事務所や遺族など関係者の確認取材が必要であることは言うまでもありません」

 昔は確認が取れれば瞬時に報道できるテレビ局、共同や時事といった通信社の独壇場だったが、近年は新聞も公式サイトでのネット速報で対応できるようになった。

 そのため不謹慎な言い方だが〝競争〟も激化しているようだ。それが背景にあるのかは不明だが、フジテレビのスクープは相当に「掟破り」だったと悪評が強いという。

「信じられませんが、フジテレビは関係者の確認を取っていないと言うんです。警察関係者の情報提供だったらしく、信頼性が高いと判断したとの話なんですが、その判断はどうなんでしょうか……」(同・テレビ局関係者)
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【写真】松野莉奈さん公式ブログより
http://www.lineblog.me/tag/%E6%9D%BE%E9%87%8E%E8%8E%89%E5%A5%88?blog_name=ebichu
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 別のテレビ関係者が、詳細を明かす。

「所属事務所に何度も連絡を取ったのに、全く繋がらなかったそうです。ただ、確かな情報だったので、報じることにしたと言います」

 所属事務所さえ出し抜いた大スクープ、とふざけるわけにもいくまい。少なくともネット上では死を悼む圧倒的な声の影に、所属事務所の対応が遅いとする見方も散見されたが……。

「事務所の責任はゼロと言っていいのではないでしょうか。それこそ、ご遺族は亡くなってすぐマスコミに大きく報道され、心を痛めているそうです。所属事務所にさえ詳細を伝えていない段階で、これほどニュースが広まってしまったことに困惑しておられるのは間違いありません」(同)

 先行報道の結果、事務所も混乱してしまったようだ。正確な情報が公表される前、ネット上では死因について「ウィルス性脳症」や自殺説など様々な憶測が垂れ流しになってしまった。

 別のテレビ関係者が、警鐘を鳴らす。

「ご遺族からすると、朝に119番通報を行ってから、たった6時間で娘の訃報が全国ニュースで報じられているわけです。しかも、自分のところに一切、確認の取材がなかった。これで困惑しない方がおかしいと思います。報道に携わる者であれば、誰もがスクープを狙って当然ですが、さすがに訃報は細心の注意を払わなければ、更なるマスコミ不信を招くだけだと思います」

 事務所の対応が遅れたとする指摘も、実際のところは亡くなってすぐに発表、という方がむしろ稀だ。遺族の意向により、密葬を済ませてからマスコミ対応、というケースも決して少なくない。それぐらい神経を使う方が、むしろ社会的通念には合致するのではないだろうか。

 もちろん、事件や事故など、何よりも速報が求められるニュースが存在することは論を俟たない。報道に必要な確認作業──俗に言う「裏取り」──もケースバイケースとしか言いようがなく、どんな内容のニュースであっても、必ず関係者に取材を申し込まなければならないというわけではない。警察情報だけで報じても、それが正解という状況もありうる。

 とはいえ、18歳の女性芸能人が死亡したことを、警察情報だけで速報していいのかということになると、様々な意見が出るのではないだろうか。

 少なくとも芸能人にとっては、訃報は最後の「舞台」とも考えられる。改めて故人を輝かせる報道が理想型であるはずだが、今回の場合は、単に遺族の感情を傷つけるだけという結果に終わったのではないだろうか。社会と「マスゴミ」の乖離が、又しても浮き彫りになってしまった格好だ。

(無料記事・了)

2017年2月13日

【無料記事】松山英樹と池田勇太の差

matu2017-02-13 13.01.50

 2016年の男子ゴルフ賞金王は池田勇太(31)に決まったことを、どれぐらいの方が覚えているだろうか。既にお忘れの向きも少なくないに違いない。

 獲得賞金額は2億790万円。今季は平均ストローク、平均パット数、バーディー率でもトップとなり、『日本ゴルフツアー機構(JGTO)』のMVPにも選出された。押しも押されもせぬ「第一人者」として称賛したいところだが、残念ながら、とうてい手放しで褒めるところにはいっていない。

 米国を主戦場とする松山英樹(24)はなんと、すでに始まっている今季、米ツアー2試合で約2億5000万円を稼ぎ、池田の年間賞金額を軽く超えてしまったのだ。日米の賞金格差はあまりに大きい。
 
 格差は賞金額だけではない。米ツアーの合間を縫っての帰国時に、『日本オープン』『三井住友ビザ太平洋マスターズ』などで松山は他を寄せ付けず、当たり前のように優勝して米国へ帰っていく。

 圧倒的な実力差を見せつけられ、日本ツアーはしらけるばかりである。

 

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【写真】レクサス特設サイトの松山英樹選手(中央)
https://lexus.jp/brand/hideki_matsuyama/profile/press.html
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 松山ら多くの一級線が欠場したリオ五輪でも、池田は〝健闘〟して21位、片山晋呉(43)は54位。これが、順当な国内ツアー組の「実力」ということなのであろう。

 想起させられるのは、日本におけるラグビーブーム「終焉」の苦い記憶である。
 
 国内では早稲田、明治、慶応を中心とする大学ラグビー人気や、新日鉄釜石、神戸製鋼の連覇に沸き、サッカーでは埋めることのできない国立競技場のスタンドを満員にしてきたラグビー人気があった。

 だが、そのラグビー人気が一気にしぼんだのは、1995年ワールドカップ南アフリカ大会で、17―145で大敗したニュージーランド戦がきっかけであった。世界の実力を知り、日本の小ささを知り、ドメスティックな勝敗に一喜一憂していることにラグビーファンたちが虚しさを覚えたからだ。

 松山が活躍すればするほど、国内ツアーを見る気分が失せる。

 同じことは、ダルビッシュ有(30)や田中将大(28)が米国に去り、大谷翔平(22)も近い将来のメジャー入りを目指すプロ野球にもいえるだろう。ダルビッシュは「ここ(日本のプロ野球)にいては進化がない」と言って渡米した。

 松山と池田らの差はこれにとどまらない。

 国内ツアーでは、有名選手らがギャラリーに対して怒声をあげるシーンを良く見かける。サインの求めにも横柄な態度で応じず、にらみつける選手が少なくない。

 松山の帰国時に驚かされるのは、彼のサインに応じる時間の長さである。決して愛想があるわけではないが、気持ちは伝わる。プロ野球では、オリックスから大リーグに移った長谷川滋利が同じ内容のことをインタビューで発言している。大リーグでは「絶対にサインを断るな」と教育を受けたが、そんな指導は日本のプロ野球では行われなかった、と。

 これでは格差は広がる一方である。

(無料記事・了)

2017年2月10日

プロ野球B級ニュース2016⑬とんでもハプニング

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 何しろ「プロ野球B級ニュース事件簿2016」がタイトルなのだから、A級、もしくは普通という珍プレーや好プレーが我らの対象ではないということは、ご理解頂いているに違いない。

 それにしても理論的には、スタジアムで繰り広げられるプレーは「好」か「珍」しかないはずなのだ。しかし、やはり野球は奥が深い。「ハプニング」としか形容できない場面が訪れることがある。

 いつものように厳選を重ね、その中でもB級を選んでみた。とどのつまり、「珍」も「好」も選手が原因であり、彼らが真面目であるほどに面白いわけだが、「ハプニング」に選手の責任はゼロだ。

 内容の面白さは折り紙つきだ。それだけでなく、突如、アクシデントに巻き込まれた選手たちのリアクションも見所だろう。今回の「とんでもハプニング篇」は、

①魚ッ、のハプニング
 バレンティン(ヤクルト)
②捕手も歩けばバットに当たる
 小林誠司(巨人)
③認定アウトで「B級ニュース」デビュー 
 オコエ瑠偉(楽天)
④主役不在のサヨナラ
 三輪正義(ヤクルト)

の4選手のエピソードをご紹介したい。
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【著者】久保田龍雄
【購読記事の文字数】4400字
【写真】オコエ瑠偉公式Instagramより
https://www.instagram.com/louis_okoye/
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