【完全無料記事】第100回きのうの1面〈舛添弁護士会見〉6月7日(火)の一般紙から

1mne2016-06-07 22.12.55

 6月7日朝刊のテレビ欄で、朝の情報番組は次のような内容紹介となっていた。

▽あさイチ(NHK)
・①健康効果続々!〝キヌア〟登場
  驚きスーパーフード 美味レシピ 食物繊維 鉄分豊富
・②増税延期で波紋も

▽スッキリ!!(日本テレビ)
・舛添知事 調査結果会見…議会で質問・野党議員と見た
・保育施設で女児死亡 ずさん実態…母の怒り
・雨の日でもピクニック…最新人気屋内施設
・建築面積わずか7坪 2つの夢をかなえた家

▽羽鳥モーニングショー(テレビ朝日)
・舛添氏に第三者が指摘 不適切も違法でない…続投を宣言
・W不倫!! ファンキー加藤が芸人元妻と…妊娠も
・一晩ホタルが1000匹消える

▽白熱ライブ・ビビッド(TBS)
・ショーンKはどこに…「長野滞在説」を追う
・続投表明! 舛添知事別荘売却…残るナゾ
・真矢VS松田聖子夢対談 満載! お宝映像&秘話

▽なないろ日和!(テレビ東京)
・一生健康 元気で過ごす秘訣とは 
 プロが教える㊙筋トレ
 手軽に下半身を鍛える 若々しく優雅な歩き方 美しい姿勢に!

▽とくダネ!(フジテレビ)
・舛添知事〝第三者の目〟判断は
 ①ホテル三日月&絵画 回転寿司は「不適切」
 ②別荘は…けじめ売却
 ③続投表明に都民は?
・小2男児きょう退院

 では新聞はどうだったのか。2016年6月7日付(火曜日)の日経を含む一般紙の見出しを見てみよう。

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【購読記事の文字数】約4000字
【写真】6月6日の記者会見を伝える都HP『知事の部屋』
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【1面見出し】
▽読売新聞(約926万部)
「舛添氏支出 113万円不適切 宿泊費飲食費「返却など必要」調査結果公表 「違法性なし」辞職は否定」
▽朝日新聞(約710万部)
「舛添氏支出「一部不適切」政治資金調査報告 違法性は否定 知事続投を表明 視/点「問われる知事の信頼性」(吉浜織恵)」
▽毎日新聞(約329万部)
「舛添氏支出「一部不適切」政治資金 宿泊や飲食費 第三者調査 都知事辞職は否定 解説「有権者納得ほど遠く」(篠原成行)」
▽日経新聞(約275万部)
「全製鉄所、一体で運営 JFE 需給変動に即応 納期3割短縮 IoTも活用」
▽産経新聞(約161万部)
「政治資金疑惑 舛添知事 440万円不適切支出 調査結果「違法性ない」続投表明」
▽東京新聞(約51万部)
「宿泊、飲食「20件は私的」美術品「趣味的、多すぎ」 舛添知事支出「一部不適切」弁護士調査「違法性なし」 政治資金125万円超返還、続投 遠い信頼回復 都議会 集中審議へ」

 日経以外が舛添都知事をトップとした。この問題、ここでピークを迎えたのか、それとも辞任へ続く第一歩なのか。ご本人が逃げ切れると思っているらしいということ以外は、なかなか判然としない。

【コラム】
▽読売・編集手帳
(舛添都知事政治資金問題/中盤=川崎市でのヘイトスピーチ中止))

「通勤の道すがらアジサイが目を引いた。薄い青から紫へと変色していく日本原産の花である」
「政治資金を巡る公私混同ぶりはやはり政治家の美質を欠いている。責任を問う声に誠実にこたえたとも言い難い。<紫陽花やきのふの誠けふの嘘>。正岡子規の句をつぶやいておく」

▽朝日・天声人語
(川崎市でのヘイトスピーチ中止)

「本物のアドルフ・ヒトラーが突然、現代のドイツによみがえる。本人は大まじめで外国人への差別的な発言を繰り返すが、周りはそっくりさんだと思って大笑い。芸人として人気者になる▼ドイツのベストセラー小説「帰ってきたヒトラー」が不気味なのは、徴収が笑いながらも彼の弁舌にひきこまれていくことだ」
「「差別を娯楽にするんじゃないぞ」川崎で、デモに反対する人のそんな声を聞いた。いまもこれからも、警戒しなければならない落とし穴であろう」

▽毎日・余録
(舛添都知事政治資金問題)
(http://mainichi.jp/articles/20160607/ddm/001/070/159000c)

「けちを俗に「六日知らず」という。日にちを勘定するとき1日、2日……と指を折って、5日で握りこぶしとなる。一度握ったら放さないから6日以上は数えられない。吝嗇を笑う落語のまくらだ▲けちが噺のたねにされるのは寄席のお約束で、金を払ってまで噺を聞く客にけちはいないわけだ。逆に言えば、客は金を払っても吝嗇家を笑いたいということか。今なら寄席に行かなくても、しばしば開かれる記者会見で自分の金を使いたがらない知事の話を聞ける▲で、今度は政治資金の私的流用疑惑の調査を依頼した弁護士同席で会見にのぞんだ舛添要一東京都知事だった。「極めて恥ずかしい行動をとってきた」とは「第三者」とされる弁護士の調査結果を受けての知事の反省だが、さてこれで客席、いや都民は納得するのか▲美術品や書籍の購入、家族同伴のホテル代、自宅や別荘周辺の飲食といえば、この間の報道で今やあれこれ具体的な支出が頭に浮かぶ方も少なくなかろう。調査報告ではそれらについて政治資金の支出として「不適切で是正が必要」という言葉が何度もくり返された▲何しろ庶民感覚からしてもちまちました流用疑惑だ。知事にすれば「違法でない」とのお墨付きが得られれば、しのげると踏んでいよう。だがこの手の公私混同が寄席の小噺のたねのようにされ、ここまで世人の興味と関心を盛り上げた現実を見くびってはいけない▲中国の古い字典によれば「公」という字の「ム」はものを私することで、「八」はそれに背を向けることという。きょうから議会の代表質問を受けて立たねばならない東京都の「公人」トップである」

▽日経・春秋
(スペースXが2024年に有人宇宙船を火星に飛ばすと発表)

「〽︎小さな星の 小さな光が ささやかな幸せを…。坂本九さんが歌って大ヒットした「見上げてごらん夜の星を」は、もともと同名のミュージカルの主題歌だった」
「SFの世界ではよくあることだが、想像が現実になる可能性も視野に入ってきた。米国のベンチャー企業スペースXが、2024年をメドに有人宇宙船を火星に飛ばすという。地球に最も近づいたときでさえ月よりおよそ200倍も遠い星への旅。夜空を見上げて抱く感傷もいいけれど、8年後を思うわくわくも悪くない」

▽産経・産経抄
(田野岡大和くんが6日ぶり保護/舛添都知事政治資金問題)
(http://www.sankei.com/column/news/160607/clm1606070003-n1.html)

「漫画「クレヨンしんちゃん」が世に現れて25年、かつては母親たちから有害図書扱いされた時期もある。最近では、しんちゃんのいたずらに振り回される野原家こそ、理想の家族とする見方も出てきた。
 ▼なかでも家族を愛してやまない父親、ひろしの言動が注目されている。『野原ひろしの名言』(大山くまお著)という本まで現れた。「押し付けることがしつけじゃねぇんだ! 自分からやらなきゃ意味がねぇんだよ!」「自分の子どもに『くたばれ』って言う親がどこにいる? 親は子どもに『生き抜け』って言うもんだろうがーっ!」。
 ▼北海道北斗市の小学2年、田野岡大和君(7)が、父親のしつけのために山中に置き去りにされたのは、先月28日だった。約5時間歩いて自衛隊施設にたどりつき、6日後に発見されるまで、水だけで生き抜いた。
 ▼驚くべき生命力は、世界中で報道されている。謝る父親に、大和君はこう告げた。「お父さん優しいから、許すよ」。野原家のような明るい家庭に一日も早く戻れるよう、願うばかりである。
 ▼良き父親という点で、舛添要一東京都知事は申し分ない。温泉旅行や外食で、家族との時間を大切にしてきた。「クレヨンしんちゃん」のファンでもあるらしい。ただ知りたいのは、それらを含めた私的な事柄としか思えない支出に政治資金が使われている理由である。
 ▼舛添氏は昨日、弁護士とともに、記者会見を行った。一部については不適切ではあるが、違法ではない。これが弁護士の調査の結論だった。舛添氏は、飲食費などを返金し湯河原の別荘を売却した上で、続投する意向を明らかにした。舛添氏がいくら優しいお父さんでも、都民としてこんなけじめのつけ方を許せるはずがない」

▽東京・筆洗
(甘利明氏が議員活動再開)
(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016060702000122.html)

「当時は古くて、みすぼらしい議員宿舎だった。一九九二年の冬だったか。一室のチャイムを押すと、当選回数も浅い若い国会議員が顔を出す。部屋に上がってもいいが、話はちょっと待ってくれという▼何事かと思えば、テレビドラマを見たいという。新米記者の身である。付き合うしかない。二人の男が宿舎でドラマを黙って見る。奇妙な光景である▼ドラマの中でベテランの国会議員がゴルフ場の建設に絡み、怪しげなカネを業者からもらっていた。この議員の長男でもある公設秘書は悩み続ける。自分もいずれは父親の後を継いで政治家になりたい。それでも、こんなことを許していいのか。秘書は迷った末に父親の不正を告発する。そんな筋だったか▼テレビの前の議員を盗み見て、うろたえる。目を潤ませている。理由は分からない。議員は黙ってテレビを消し、こちらは記事にもならぬ国会の見通しを聞き帰った。二十四年前の寒い晩である▼話はこれでおしまいである。付け加えるとすれば、議員のその後か。当選を重ねた。出世した。そしてあのドラマではないが、現金授受問題で刑事告発され、嫌疑不十分で不起訴処分となった▼昨日、政治活動を再開したと聞いた。人間らしくまっとうに生きよう。そう語る青臭いドラマの題名を思い出した。「愛という名のもとに」。あの夜を思い出すことはあるだろうか」

 舛添都知事が読売、毎日、産経で、ヘイトスピーチが読売と朝日で競作となった。各紙ともいずれも話題の題材を選んでいるが、全体的に文章が事実に負けているだろうか。そんな中、東京は筆者のリアルな体験だから、ちょっと読ませる。