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1日外出録ハンチョウ 66話ネタバレ

「上京」

「ほう‥‥沼川が黒木に‥‥東京観光の案内とな?」

と仕事中に話しかけてきた沼川に対して、大槻はこのように言っていた。

沼川曰く黒木は九州から地下落ちしたせいで、東京に行った事は一度も無いとの事。

因みに黒木は沼川の地元である宮崎県出身であり、沼川とは高校時代の同級生の関係なのだ。

大槻は案内すればいいと言うが、沼川は黒木が沼川の事を滅茶苦茶東京に詳しい人と思っていて、自分はそんなに詳しくないと言っているが余り聞いてくれないと答える。

話を聞いた大槻は浅草とか築地とかに行っておけば問題ないと、買い物なら兎に角観光なら新宿や渋谷よりも浅草とかに行けば東京感を感じさせられると答え、沼川は納得して大槻の話を聞くのだった。

それから3日後、沼川と黒木は地上から解放され、黒木は東京にいる事に非常に興奮していたが一瞬本当に東京かと思い始めたので沼口に聞くと、沼川はここは東京だから取りあえず静かにするように諭す。

そしたら黒木はこの場所だけで東京だと分かった沼口を凄いと方言交じりで言い、沼口は普通だと言って一応東京には詳しくないから大槻に勧められたポイントも回れるか分からないと答えた。

一先ずご飯を食べる店を探そうとするも、まずは予約しているホテルがある駅に行こうと沼川は提案し、黒木も賛成する。

その間に黒木は色々なものを見て興奮していて、対して沼川は大槻達とよく行動しているせいか東京慣れしているような行動を無意識にしていた。

電車の中でも黒木は興奮を隠せず、表参道はおしゃれだと言う。

その際も方言が出ていたので、女性達がクスクス笑っていた事に気づいた沼川は…。

「く……黒木くんちょっと‥方言‥‥恥ずかしいからもうちょっと抑えめで‥‥」

と黒木に言うと、黒木は赤面して謝り、沼川も怒っているわけじゃないからとフォローする。

それからは黒木の方言は無くなったが、何とも微妙な空気が流れた状態が続いていた。

そしてホテルに辿り着くと、2人はベッドで眠りに就くが沼川は黒木に方言は抑えめにしてくれと言ったのかと少し後悔していた。

それどころか今日の自分の言動から、都会慣れしているところを黒木に見せつけようとしていた自分を恥じていた。

他人の目を気にせずに方言を話していた黒木に比べ、自分はただかっこ悪いつまらない人間だと己を責める沼川の様子を、黒木は見ていたのだ。

その翌朝、2人の間には今も気まずい空気が流れていた。

安くて美味しい天丼屋でご飯を食べる事にした2人はその店に向かうが、その間に沼川は昨日の電車の時の事を話しだし、謝ろうとしていた。

そんな空気を察した黒木は方言丸出しで昨日の事は気にしていないと、あの時は自分の声で大きすぎただけだと、宮崎人は変に真面目なところがあると言ったのだ。

彼の話を聞いていた沼川は憑き物が落ちたかのように方言を話しだし、黒木もイントネーションが宮崎弁になったと笑いながら言う。

「うんにゃこら…………てげなうめがこん天丼‥‥!」

「やろ!?てげうめやろ……!?」

「うわっ!沼川くんあれスカイツリーやげな‥‥!」

「ハハッ!スカイツリーて……!フライングニーのイントネーションになっちょっが!」

「百姓うどんのかき氷んごつあるやろ?」

「ハハッ!オレんしかわからんがそれ‥‥‥‥‥!」

と2人は完全に宮崎弁で話し始め、楽しい時間はあっという間に過ぎていった。

そして2人は隅田川のフェリーに乗ってお台場に行き、ガンダムを見に行くことにした。

フェリー自体沼川も初めてだったので、黒木同様に興奮したのだった。

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1日外出録ハンチョウ 66話の感想

沼川が黒木に合わせたのは正解だったかもしれませんね。

初めて地方から都会に来た人は、まだ方言が抜けきれていませんのでイントネーション次第では面白おかしく言われてしまいます。

黒木と同じ県出身の沼川も黒木に合わせれば、少しアウェーな状態の黒木の心をほぐせるので翌日のように楽しく過ごす事が出来たのだと思います。

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