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1日外出録ハンチョウ 70話ネタバレ

「一会」

都内某所を歩いている大槻は狭い通路に飲み屋が密集した横丁に足を踏み入れていた。

あちこちを見回っていると大勢の人々が飲み屋で酒を飲んだりしていて、楽しそうにしている光景が目に映っていた。

(フフ‥‥なるほどなるほど‥賑わっとるなどの店も‥‥)

と大槻は心の中でこのように思っていた。

こういう横丁の店は雰囲気や店側の緩さのせいなのか、見知らぬ客同士の交流が盛んに行われているのだ。

そして大槻は串カツ屋に足を踏み入れるのだった。

大槻も時々ちょっといい事があった時などに客との壁なき店に入りたくなるのだ。

やがて注文した生ビールと串カツの持ち合わせが届くと、大槻はフキンで手を拭くと共に大好物であるレバカツを食べる。

しかし、レバーではなくて豚バラだったのだが大槻にとってはビールに合うのならどっちでも良かったのだ。

それから大槻は追加注文として生ビールのおかわりともつ煮を注文し始めると…。

「いっスね~!うまいっスよね‥‥!ここのもつ煮!」

と見知らぬ若者が声をかけてきたので、大槻は待ってましたと言わんばかりに会話をし始める。

大槻はここへ来るのが初めてだと口にすると、若者も初めてだと口にした。

それ故に若者のもつ煮が美味いと言う話も本当かどうかは定かではないが、それでもここのもつ煮は多分美味いと若者は言うと、大槻は食べた事ないんかいと突っ込んだのだった。

若者は美容師をしているのだが、その前は小説家を目指していた事を知った大槻は若者に対して全然文学性を感じないと辛辣な言葉を述べるとビブラートに包んでよと若者は言う。

大槻はビブラートではなくオブラートだと突っ込むと、突如として向かい席に座っていた女性が笑い始めた。

「フフ‥‥いや‥‥すみません‥‥面白くてさっきから‥‥お2人の話が‥‥」

と美大生の女性が会話に交じってきて、若者の小説を読んでみたいと口にする。

対して若者とはもう36歳だからなと渋ると、大槻は今の仕事は楽しいかと聞いたら若者はどうだろうと言う。

そしたら別の席で飲んでいた外国人が人生に遅すぎると言う事は無いよと言って話に割り込んできた。

外国人は30歳からアルピニストを目指して今度エベレストにアタックする予定だった。

若者は美大生の女性にどんな絵を描くのかと聞くと、女性は漫画だと口にする。

美大生の女性は漫画を描いて賞に出そうとしており、内容としては架空の惑星を舞台にしていて主人公の男がエイリアンの化け物がいる世界で幼馴染の女の子との婚約を実現するために過去に戻って王位継承戦に参加する話だった。

一応彼女が作った設定を一目見た大槻は設定を詰め込み過ぎだと感じたのだが、それは素人の自分ではなく編集者が言うべき事だと判断して敢えて口にはしなかった。

それからも話は盛り上がり、若者は大槻はケンコバみたいな髪型が似合うと言うと共に美大生の女性と大槻、自分自身が外国人のいるテーブルへと移動する。

そこから今度は不老不〇になるか、今この場で〇ぬかって言われたらどうすると言う取り留めのなさを極め始めるのだった。

そしていい時間になったので大槻達は別れた。

この日以来、4人が再び再会する事は無かったかがこの出会いがきっかけで4人の人生に少なからず変化を及ぼした。

美容師の若者の小原は小説を冒頭2行だけ執筆し、美大生の女性である野崎は漫画の主人公に不老不死の設定を追加し、外国人のヤコブはスベリ芸に目覚めた。

そして早乙女は髪型をケンコバ風にしたので、沼川達は騒然とするのだった。

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1日外出録ハンチョウ 感想 70話

自分とは世代や職業が違う人と気兼ねない話をすれば、何かしらの変化が起こると言う感じの話でしたね。

良くも悪くも人生に影響を与える事になりますので、それが良かったと言えるのか悪かったと言えるのかは自分自身にしか分からないのだろうなと思いましたね。

\comming soon/