サガラ 最新刊3巻の漫画あらすじとネタバレと感想 かわぐちかいじ

※ここから先はネタバレも含みますので、前話を読んでいないならばまずはコチラから↓

 

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サガラ 最新刊3巻の漫画あらすじ

18話「タージ・マハル」

インド・デリーの雑多な街の中を歩く成瀬完治の周囲から、一切の尾行が消えました。
むしろ、彼に対する尾行は護衛の意味合いの方が強いものであると認識していたカイト(サガラ)は、裏社会に精通している“ミルクマン”にその理由を知りたい、と頼むのです。

その結果、事の次第を知るポリスコミッショナー(長官?)のK.P.シンに面会する機会を得たカイトは「最上層部(大臣クラス)からその尾行を外せという命令があった」という事実に辿り着きました。
カイトが次に接触を図ったのがイスラエル訓練時代の同僚・シシ。
彼もまた成瀬の情報を探り、別方面からの指令でインド・アグラに渡っていたのです。
そして掴んだ結論は「成瀬に尾行がついていると都合が悪い」という何某かの意思。
目撃されると困る“誰か”が、成瀬に会うことを希望しており、そのためにインド政府に掛け合ってその尾行を停止させた、ということ。
シシは、横田基地からアグラに到着した米軍の輸送機についての情報をカイトに伝えました。
そして日本にいる真藤審議官からは、該当する人物はガストフ・キリンスキー___外交安全保障担当のアメリカ大統領副補佐官であるという情報がもたらされたのです。

その頃、インドで最も有名な観光地タージ・マハルが突然封鎖されるという事態が発生しました。
まさに、アグラにあるタージ・マハルは、ムガル帝国の王が后のために建てた霊廟であり、イスラム建築の最高峰と讃えられている世界遺産です。
過激な組織もそこを破壊するような襲撃は行えない…つまり、これほど安全な場所は他にはないのです。
カイトはミルクマンに成瀬が置かれた現状を伝え、彼に会うために自らもアグラへ向かうと申し出ると、ミルクマンは快諾し、拳銃を手配してくれたのです。
果たして、アグラは超厳戒態勢のただなかにあり。
成瀬とキリンスキーは誰にも邪魔されることなく、タージ・マハルの美しい水辺で、二人だけの会談を持ったのです。

19話「二つのブラッドクロスダイヤモンド」

キリンスキーと対峙した成瀬は、これからの日米関係について「日米の同盟は互恵的なものであるべきと考えている」と述べました。
彼がしていることは、そのための国内整備である、というのです。
成瀬は日本の現状と、さまざまな要因が絡み合う心理的ハードルの強固さを憂いており、それを解きほぐすのではなく跳び越えるしかない…そのために準備をしているのだ、と語りました。
キリンスキーは、成瀬らの行動によって利益がもたらされるのであれば支持する、と言いますが、そのハードルを越えた時に血が流れたならば、合衆国政府はその支持を保留するだろう、とも告げて辞したのです。
それより30時間前。
デリーのとあるホテルではポリス・コミッショナーのシンが“リン”と呼ばれる中国人と密会していました。リンが知りたがっていたのは成瀬の警護のこと。
「我がインドの美徳のひとつに、何事にも膨大な書類を作成するという手続きがある」
シンは一度警護を外すと、戻す手続きには半月ほどかかるのだ、と言います。
「インド万歳」
その言葉にグラスをあげる二人の思惑は、成瀬に危機をもたらすのです。

会談を終えてアグラの街に出た成瀬は、賑わう駅の高架橋の上で武装した集団に取り囲まれました。
丸腰の成瀬を救ったのは、カイトの放った銃弾だったのです。

20話「危険な橋」

カイトによって間一髪救われた成瀬は、二人で駅を発つ列車に飛び乗りました。
追手は警備の警察官らによって射殺されましたが。
彼らには何が起こったのかもわかっていなかったのかもしれません。
成瀬はカイトがミルクマンから遣わされたと考えていましたが。
何故その居場所をカイトがつきとめたのかを知ると、その心の内を吐露したのです。
「私のやろうとしていることを望まぬ人間は大勢いる…日本の中にも、外にも」
逃げ込んだ列車は走り続けていました。
「ところで、この列車どこへ行くんだ?」
それはカイトにも解りません。
日が落ちたころ、停車した駅で二人は列車を降り、カイトは成瀬を食事に誘いました。
そこはムガル帝国の料理人の末裔が営むレストランです。
舌鼓を打ちながら、カイトは成瀬に話しかけていました。
「なんであんたは危ない橋を渡る?」
「あなたも危ない橋を渡っているじゃないか」
「俺は食うためだ。人並みの暮らしを欲張るつもりはない。
だが、あんたは道を踏み外したんじゃない。
自分で求めて命を投げ出しているように見える」
その言葉に、成瀬は明快に答えました。
「死ぬとき、後悔しないためだ」
そんな彼が語ったのは幼いころの経験でした。
多忙を極めた両親に頼んで柴犬を飼っていた成瀬は、ジローと名付けて可愛がっていましたが、ふと疎ましく思った瞬間、自分のせいでその犬を死なせてしまったのだというのです。
「人生の最初の友人を、面倒だからという理由で殺した。
それからは二度と、何事も面倒だと思わないと誓った」
後悔したくない___それが成瀬の真意だったのです。

21話「成瀬完治の誘(いざな)い」

カイトはとある町の時計店で自分のロレックスと同じものにダイヤを埋め込んでもらう細工を依頼しました。
自分のものは、父の遺品としてもたらされ、特殊なブラッドクロスダイヤモンドが銃撃戦の衝撃波で赤く光ってしまうため、それを隠すためのイミテーションを作ることにしたのです。
職人が手早く作業をするのを見て感嘆したカイトに、店主は「インドでは急がせてなんでも一日で仕上げるか、永久に待つか…そのどちらかだ」と話してくれました。
そのイミテーションを身に着けて訪れたホテルのティールームで、カイトは成瀬の向かいに腰を下ろしました。
彼らを視界に入れられるところには、シンと会っていた中国人の男もいたのです。

運ばれてきたお茶を、成瀬は自らサーブしてカイトに勧めました。
「ニルギリで作られたオーガニックティーだ。淡い甘さがあるだろう」
「俺は、お茶の味が分かる育ちじゃない」
「土壌を変えるためミミズの要職から始めて30年かけたそうだ」
「へぇ、ミミズね…」
「たゆまぬ努力で、誰もが不可能だと思っていた完全オーガニックティーを実現した___明日、ニルギリへ行く」
「そんなにお茶が好きなのか?」
「私にとって大事な人物と会うつもりだ」
それは、成瀬からの誘いでした。
「お茶に限らず、一流のものを数多く体験すれば、本物がわかるようになる」
「俺でも、ニルギリへ行けばわかるようになると?」
カイトは試されていたのです。
その夜遅く。
ミルクマンにニルギリ行きを告げたカイトでしたが。
「カイト、俺はお前にずっとここにいて欲しい。
だが、お前はそんな人間じゃない。
お前も、ナルセも大きなものを背負っている。
だから…これを最後にしよう」
彼は1ルピーの硬貨を手渡したのです。

何もかも、うまくいく。
そう言って、ミルクマンは両腕を広げてカイトを抱きしめました。
「いつでも帰ってこい。
俺は命ある限りお前の祖父(ダダ)だ」
カイトとしての仕事は終わりを告げた瞬間でした。

ニルギリへむかうために到着したコーチ空港で。
カイト=サガラと成瀬が1ルピー硬貨でタクシーを探していると、その意図を知るラウルというタクシードライバーが二人を迎えました。
「これはミルクマンのビジネスです」
そう言って、彼はサガラたちに必要と思われる装備を渡し、ニルギリへの道をひた走ります。
雨季の影響で悪路になっているその地域を抜けているところに、追手が迫りました。
成瀬を探っていた中国人・リンとその配下が襲撃を企てていたのです。

22話「崖の上」

ドライバーのラウルがバックミラー越しに、追ってくるドローンを二機発見しました。
「爆発物を装着しているかもしれん!スピードを上げろ!」
サガラの声に、成瀬はシートの下から銃を取り出して応戦を始めました。
リンが見ているドローンの搭載カメラの映像には奮闘するサガラの姿が映っています。
一機目を撃墜し、広い道に出たところでラウルを飛び降りさせた成瀬らは、二機目を車に引き寄せて誘導し、ダム湖のほとりに辿り着くと、成瀬はサガラに「跳べ!」と指示しました。
しかし、その時。
サガラは成瀬に一拍遅れて車から飛び降り、爆風に押されるようにして水面にたたきつけられたのです。

成瀬は水中で気を失いかけた彼を引き上げて助けました。
「なんで先に跳ばなかった?」
サガラは荒い呼吸の中で答えたのです。
「跳んだあと、空中でドアを閉じる自信がなかった…」
「後部ドアに私がぶつかる恐れがあるから、跳び出すのを遅らせたのか?」
車が爆破され、黒煙が上がるのが見えました。
一刻も早く逃れなければなりません。
「岸まで泳げるか…?その呼吸、ろっ骨が折れている」

これは、二人の逃避行の始まりに過ぎなかったのです。

23話「獣の道」

襲撃した側は、その結果を確かめにやってくる。
プロである成瀬とサガラは一刻も早い離脱を試み、動き始めました。
サガラは負傷し、痛みを抱えていたため、車の中から持ち出した拳銃を成瀬に預け、森を抜けるべく歩き出したのです。

その頃。
目的地だったニルギリのマナジ・プランテーションでは成瀬を待ちわびているJ.P.キングダムに一本の連絡が入りました。
それは、成瀬が襲撃されたことを示唆する知らせだったのです。
異常があった時の取り決めに従い、キングダムはこの地を離れました。
去り際に見せたのは、成瀬の無事を願う表情だったのです。

車が爆発したダム湖の橋の上ではリンが率いる中国チームがその状況の確認を行っており、2人が現場から逃走していたことを悟ります。
また、彼らが見える場所に潜んでいたドライバーのラウルは、目の前で起こったことの全てをミルクマンに報告したのです。
「それで、二人の死体はないんだな?」
彼は、サガラと成瀬の能力と運の強さを評価していました。
「2人に、神々のご加護を…」
彼らの運命は、既にミルクマンの手が届かないところにあったのです。

夜が更けて。
月明かりの下で成瀬たちは森を抜け、高速道路が見下ろせる場所まで降りてきました。
しかし、そこで思わぬものと対峙することとなったのです。
車の光に引き寄せられてきた、野生の像の群れ___それらにとっても、森の中で遭遇した人間は脅威でしかなく、むき出し敵意をぶつけようとしてきたのです。
「インドで最も危険な生き物は野生の像だ!トラやヒョウの比ではない!」
カイトはそういうと崖をみつけて成瀬を突き飛ばし、自らも斜面を滑り降りて気配をひそめました。
「象は崖を下れない」
安全を確保したことで、二人は顔を見合わせて安堵しましたが、カイトの肋骨は悲鳴を上げていたのです。

24話「同舟異夢」
 
難を逃れた先で、サガラと成瀬は川を下る船の中にいました。
差し出されたビールのボトルを受け取り、起き上がったサガラは、まだ肋骨の痛みに顔をしかめていましたが、二人は落ち着いて話し始めました。
「あなたは不思議な人だ」
成瀬の、サガラに対する警戒はほぼ解かれた、そんな表情です。
「あんな命の瀬戸際で他者のみを考慮して行動する…私は幾度となく見てきた。
人間は、本能的に自己を優先する。
あなたのような人は稀だ」
「だが、あんたもそうなんだろ?」
「この前、二度と後悔したくないと言っただろう。
世界の現実を見ている日本人は気づいている。
このままでは、日本がもたないと…が、何も変わらない___なぜだと思う?」
「そんなこと、俺にわかるか」
「制度だ。
戦後の日本の制度は、そもそも変えにくいように設計されている」
成瀬はビールのボトルをテーブルに置きました。
「私はその制度を変えようと思っている」
カイトはじっと成瀬をみつめていました。
「実戦経験を積んだ2人の精兵に30人の部下を訓練指揮させている」
「まさか、今の日本でできるわけないだろう?」
「30名は短期間で2人から体感的に戦闘力を吸収する…彼らは、組織的な戦力となる。
第一次大戦後のドイツで証明済みだ。
ベルサイユ条約でドイツは軍備を制限された。
戦力を保持したい陸軍上層部は下級指揮官の養成に努め、ほぼ下士官だけの軍を作った。
その後条約を破棄したドイツは、数年で陸軍を10倍に拡大した。
その実力は、歴史が証明した」
30人のユニットを100作り、十分な準備をしてかかれば、短時間で東京を制圧できる___成瀬の、それが狙いでした。

「だが、たった3000人だ。自衛隊や警察を向こうに回して何ができる?」
そのサガラの疑問に、成瀬は沈黙をもって答えたのです。
「自衛隊も警察も動かないというのか!?」
日本の裏側で進む危機的状況にサガラは戦慄していました。

デリーの市街に留まった高級車の中で、リンは静かな叱責を受けていました。
「直ちに帰国しなさい」
相手の女性は冷酷に言い放ちます。
「ナルセ一派の計画通りに日本が変貌すれば“我が国”が被る不利益は計り知れない。それが想像できない知性の持ち主は生涯二度と任務には就けない」
リンは屈強な男たちによって車から引きずり出されました。
「馮院長!もう一度チャンスをください!!」
しかし彼女は顔色も表情も変えることなく、彼は取り押さえられたまま置き去られてしまったのです。

夕暮れの森の中を進む船の上。
「これからどうする?」
ニルギリへ向かうミッションが頓挫してしまった成瀬に、サガラが問いかけました。
「ニルギリで会うはずだった人物とはどうするんだ?」
「不測の事態に備えて、計画は常に重層的にたてられる…だから、次がある」
「次はどこだ?」
「コペンハーゲン…コンテナの扱いで世界シェアの半分を握るニルス海運の本社がある」
「あんたの計画にはコンテナ輸送が必要なのか」
夕日に照らされた成瀬の横顔。

___緻密なプランだ、成瀬完治。
あんたのプランは完璧だろう。
だが、重大なミスを犯した。
俺を信用し、話したことだ…。

「ニルギリで会うはずだった重要な人物の名前を教えてくれないか?」
「この時計のダイヤを私に授けた…“キングダム”___J.P.キングダムだ」

25話「帰国報告」
 
川崎競輪場を見渡す観客席の一角に、帽子を目深にかぶった男が座っていました。
競輪新聞を熱心に見ている風情の彼に、ビールを差し出す人物が。
「飲みますか?」
「…座れ」
真藤審議官と、インドから帰国したサガラです。
「お前、その顔つきだとエリート保険マンには見えないぞ」
その容貌は、出国する前に“カイト”に成り代わるために施した整形そのままだったのです。
「何があったんです?」
「閣議前の官僚懇談会で成瀬完治について官房長官に質問があった」
「官房長官は、なんと?」
「報告は受けていない。情報をしかるべき部門に確認して対応する、と答えたそうだ」
「㉖(ふたじゅうろくまる=成瀬の組織)の存在が閣僚に漏れたということですか?」
「わからん、質問者の真意も不明だ」
「情報が独占できる段階は終わった」
「㉖が政府の最上層部にまで及んでいる可能性があると…」
真藤は目線を合わせることなく語ります。
「私がいつ潰されるかも予想がつかん。仮にそうなっても、お前は任務を遂行しろ」
彼らの活動は、危機的状況と紙一重のところにあったのです。
「第3吉金ビルから私は撤収した。
サポート要員は残してある。
今後、お前と会うことは、緊急事態を除いてないと思え」
サガラは、これ以降スタンドアロンで戦うのだと言われたも同然です。
「政府内部で踏み絵が始まったのかもしれん___さぁ、帰国報告を聞かせろ」
周囲を固めていたのは、信頼のおける部下だけだ、という真藤。
カイトは、手にしたビールを口に含みながら、ミルクマンとの出会いから成瀬との共闘、そして彼の告白を伝えました。
「そこまで計画が進んでいるのか」
いよいよ切迫してきた…と真藤の表情がこわばりました。
その装備品は東京湾に運び込まれる、その時期はコペンハーゲンで遠からず決まる、というサガラ。
インドでの成り行きで、恐らく誘いの連絡が入るはず、という彼に、真藤は問いました。
「成瀬がいう重要人物の名前は聞いたから?」
その時、なぜそんなことを言ったか…___競輪のレースが佳境になり、激しい喧騒に包まれる中で、サガラは「わかりません」と答えたのです。

総立ちになるスタンドのなかで一瞬、目を離した隙に、その姿は消えていました。
まもなく、真藤は首相官邸に深松内閣官房長官を尋ねました。
深松は、真藤と、サガラの直属の上司に当たります。
真藤は㉖と成瀬の動向を包み隠さず伝えました。
その事態が起きた時、警察が動かない可能性、そして“自衛隊が出動しない”とはいかなる事態か、ということを考えると総理かその周辺までがこの問題に関与している可能性もある、と真藤は危惧しているのです。
孤立無援の戦いすら、ありうるのだと暗に伝える真藤に深松は「怖くはないのか?」と問います。
「怖いです…しかし、私は現職の警察官です」
それがすべての、彼の拠り所なのです。

その頃。
インドでは、ミルクマンのもとにムンバイから封筒が届きました。
「中身はなんだ?」
それは、古い1ルピー硬貨、しかも二枚。
カイト(サガラ)と成瀬の無事を悟り、ミルクマンは空に向けて手を合わせ祈りました。
「険しき道を行く男たちに、神のご加護を…」

26話「守るべきもの」

オフィスに戻ってきたサガラを迎えた堂殿は「イギリス出張ご苦労様だった」と労いました。
その顔つきは以前の“彼”に戻っていました。
「さすがに日焼けしたね!」
堂殿はサガラの不在中に集めた情報を彼の前に並べました。
成瀬産業がNRS通信事業をカタールの政府系ファンドに売却した、というのです。
巨額な投資をつぎ込んだ5Gの通信インフラをその価値に見合わない安価で売却を図るというその意味に関して、サガラは「成瀬典文に直接問いただすしかない」とつぶやくのです。

ある日、成瀬産業の来島本部長が行きつけの歯科クリニックを訪れると、その治療室に白衣を着たサガラが現れました。
「成瀬会長のインタビューを取りたい。依頼状はウチの協会からそっちの広報部に送った」
サガラの表向きの身分は英国王立保険リスク査定協会の職員です。
「NRS通信売却の件で話が聞きたい。そのインタビューは成瀬家の屋敷で二人きりでだ」
広報立ち合いのない取材、そして自宅では前例がない、という来島に、サガラは迫りました。
「あんたは成瀬完治のグループのロジ担当だ。その立場を利用しろ」
来島はその意図がつかめず抗弁しますが、サガラはその疑惑を話します。
本来3500億でも安いところを、なぜ2000億円で売却するのか?
その差額、表に出ない金で何を調達するつもりなのか、と。
「うちの協会のインタビューにうまく答えれば世界が納得する」
それだけ告げると、サガラは診察室を去っていきました。

それからほどなくして、成瀬典文の情報がネットや情報誌に掲載されるようになってきました。
「成瀬典文は日本のマスコミにはほとんど何も答えないが…海外では雄弁だ」
堂殿によってもたらされたその情報を見ていくつもの確証を得ていくサガラは彼にアメリカでの情報収取を依頼するのです。
「どこか嬉しそうだな?」
堂殿は即座にニューヨーク行きを決めて部屋を出ていきました。
「ヒリヒリするこの緊迫感から何十年も遠ざかっていたんだ」
では、連絡する__そう言い残して彼は去りました。

真藤は海辺の屋敷にある人物を訪ねていました。
その男はかつて総理を務めたこともある能村です。
しかし。
話すべきか否か、現在の日本がおかれている状況を、やはり話すことはできないと決めて、そのことのみを伝えに来たのです。
「…では、聞かないでおこう」
その席で、能村は一服の茶をたてて真藤に振舞いました。
「30年前、私が君のポジションにいた時、私は家族にも秘密を洩らさなかった。その結果私は孤立し、唯一心から安らぐことができた家庭すら失った」
真藤はまさに今同じ道を歩もうとしているのです。
「そうやって、大切なものを守られたのですね」
辞去する真藤に、能村は一枚のカードを託しました。
「遠くない日に、君も私も邪魔者扱いされる事態が起こるやもしれぬ。
私も年老いた」
彼は、とある銀行の貸金庫に生涯かけて集めた情報を保管してあるのだ、というのです。
「使い方次第だが、誰が権力を握っても差し違えるくらいのことはできる」
驚く真藤に能村は告げました。
「国家の秩序に身を捧げた以上、恐れることは許されぬ」
退路を断ち、ただ前に進めと、能村は背中を押したのです。

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サガラ 最新刊3巻の漫画の感想

二巻でインドに渡ったサガラ=カイトの、まるで冒険譚のような展開でしたが。
これまでに見えてこなかった成瀬の思想や背景が少しずつ見えてきました。
ふしぎと、彼だけを見ているとその言っていることや、やろうとしていることは「人の為」であり、まさに私利私欲ではなく、日本国民の未来のため、に見えてきますが。
彼を担ぎ上げようとしている上層部の思惑はより一層どす黒く見えてきているような気がしてなりません。
その分、より一層成瀬完治と言う人物の清廉さ?が際立って白く見える、と言うことなのかもしれませんが。
人を描くことの深さ、そして多層構造化が凄いな、と感じさせられます。
その危機を救うことで成瀬に近づいたサガラ=カイトは、その表面を少しだけ切り拓いて背後にいるキングダムという男の存在に近づきました。
サガラは、今目の前にある危機的状況を打破・鎮圧するために働いていますが。
彼のもう一つの目的は父の死の謎を解き明かすこと。
その唯一とも言っていい手掛かりは戦場からもたらされたロレックスと、その文字盤の赤く輝くダイヤモンド___そこにキングダムの影があり、彼は成瀬と通じている。
一つひとつの小さな手掛かりの点が結びついて引き合わされたサガラと成瀬の邂逅は、もしかしたら日本の運命そのものを大きく変えてしまうかもしれない。
かわぐちさんと真刈さん、すごい風呂敷を広げたものだなぁ!と思ってしまいますね。

そして素晴らしいインドの描写。
映画を見ているかのようでした。
街並みやミルクマンの営む仕事、人々の姿、ホテルのティールームから野生の像まで(笑)!
私は、ここまでの流れの中で“ミルクマン”が最有力“推し”なのですが。
悠久の国の中でこれまでに何を成し、年老いた今、ここから先に何を残そうとしているのか。
また、そうした“欲”無しにただ今を生き抜いているだけなのか。
彼の若いころのエピソードでスピンアウトができたら読んでみたいな、と思う、とても魅力的なダダ(おじいちゃん)です。
その代わり…彼の怒りを買ったら一瞬で消されてしまいそうですが!

さて。
かわぐちかいじ作品初の実写化ということで「空母いぶき」が公開されています。
サガラ3巻初版の帯にもその広告が掲載されていますが、大変豪華なキャスティングでした。
原作との相違点も多々あり、物議を醸していましたが。
キャラクターを見事に表しているという意味では豊かな作品に仕上がった、と思っています。

そんな中で、もしサガラを実写化したら、成瀬とサガラはだれになるだろう?とあれこれかんがえて、妄想しながら読むようになりました。
若過ぎもせず、相応の年齢の演者さんで、というといろいろ難しくもありますが。
成瀬を玉木宏さん、サガラを青木崇高さん辺りで脳内変換するととてもしっくり馴染みます。
真藤は長塚恭三さんとか。
来島は生瀬勝久さん辺りでどうでしょう?
いつかそんな映画ができたら良いなぁ、と思ってニヤニヤしながら読んでいます。

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