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線は僕を描く 最新話6話の漫画ネタバレ
「悲しみについて」
「夏って言ったらサザンだよなーなあ青山君!!」
と車を運転しながら西濱は同乗している青山にこう問いかけるが、青山は素っ気ない返事をした。
西濱は青山は元々元気がないからサザンの曲を流していたのだ。
西濱がお勧めの曲について話している中、青山は自分はどうしてこんな農村みたいなところにいるんだろうと表情を暗くしながら思っていた。
やがて目的の場所に辿り着き、青山は長らく車に乗っていたせいか具合が悪かった。
「あの西濱さ…」
と青山は誰に会わせるのかと聞こうとした時、西濱が大声でごめんくださいと言ったので驚いてしまう。
そしたら扉が開いて若々しい女性が現れると、西濱は茜と呼び、突然来たことを詫びると青山も挨拶をした。
「翠山の孫の茜です 暑いですから中へどうぞ」
と茜も自己紹介して、家へと案内しようとする。
西濱は入ろうとするが、青山は聞き慣れない名前を聞いて疑問符を浮かべていた。
室内に入って茜の案内で歩いている中、青山は西濱から翠山について聞かされていた。
西濱曰く翠山は水墨の世界では有名な人物で、湖山みたいな感じの人物だとの事。
やがてリビングにやって来て、青山達は座り、茜は冷たい飲み物を運びに向かう。
どうして有名な人と自分を西濱は会わせようとするんだろうと思っていると、仏壇に目が行く。
冷たい飲み物を持ってきた茜に、お参りさせてもらっていいかと聞き、許可を得ると西濱と共にお参りする。
仏壇の老婆は茜の祖母で、その祖母の写真を青山はジッと見ていた。
そして翠山が来たため、西濱は挨拶をして新しく入った弟子を紹介しに来たと言う。
その翠山は額に傷が入っている老人で、細い目で青山を見つめていた。
西濱に勧められて青山も挨拶するが、彼から発せられる威圧感から湖山みたいではないと感じていた。
(西濱さんはどうして僕をこの人に……)
と青山が思っていると、西濱は今蘭を描いているからそれを見てほしいと言って今日青山が描いた蘭の絵を広げて、翠山はそれをジッと見つめていた。
千瑛の時のように何も言わずに見つめている翠山を見て、青山は何を考えているんだと思っていた。
「君は何を考えて描いている」
と翠山は青山にこう聞いてきて、青山はふと考えると以前湖山に言われた通り、自分自身を、自分の思い出や悲しみと向き合って描いたと思っていた。
青山の心の内を察したのか、翠山は青山の絵はただ線が泣いているだけだと、何も分かってないと評して一室に向かい、茜も後を追う。
この様子から怒らせてしまったのだと感じた青山は西濱に謝り、あの時千瑛に言われた事を思い出し、だったらどうすればよかったのだと思っていた。
それから茜が戻ってきて、青山達を翠山のアトリエへと案内し、そのアトリエに翠山がいた。
そしたら西濱が翠山が水墨を見せてくれるから近くに行くように言うと、青山は戸惑う。
翠山は口を開いて、自分の妻に挨拶をしてくれたようだなと言うと青山の方を振り返る。
そしたらさっきまでの目つきが細くなく、穏やかな表情となっており、威圧感も皆無だった。
茜曰く翠山は口下手で、伝えたい事は絵で描くことにしているんだとの事。
西濱は翠山の水墨を見れば、青山が何を分かってないか分かると言い、翠山も筆を取って書こうとしていた。
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線は僕を描く 最新話6話の漫画感想
今回初登場した翠山ですが、青山と似ていましたね、大切な人を失ったという点では。
翠山は妻、青山は両親が亡くなっています。
西濱は翠山の事や彼の水墨の事も知っており、彼の水墨と青山の水墨の違いも分かっていると思いますので、今回青山を連れてきたのも違いを知ってもらいたかったのだと思います。
次回は今から描かれようとしている翠山の水墨を見て、青山がどう感じるのかが分かるのではないかと思われます。
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