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プレイボール2 最新話65話ネタバレあらすじ

「先輩を越えろ!」

谷口が小野田から打った打球は、レフトスタンドに吸い込まれた先制満塁ホームランだったのだ。

この事には塁上にいる丸井、イガラシ、倉橋、川北ナイン、そして谷口本人も驚いていたのだ。

やっと入った実感が湧いた墨谷の応援団は大いに騒ぎ、川北の応援団は唖然としたままだった。

倉橋は喜び、丸井とイガラシは今も戸惑いながら喜び、ベンチの選手達はこれは夢ではなくて現実なのに気づくと、ベンチに戻ってきた谷口を褒め称える。

川北ベンチは今もなお唖然としており、初回で満塁ホームランを打たれてしまった小野田はがっくりと項垂れてしまったのだ。

(だ…打順は関係ないと思っていた　墨谷の3番や4番はどっちが先か後か関係ないと思っていた　だけど試合開始“しょっぱなのノーアウト満塁”はイヤだった　1個もアウトを取れず押し出しはマズイと思った　しかも最悪の「ノースリー」にしちまった　気が付けばストレートが続いていた　いや!それを相手に読まれていたのが恥ずかしい!完全にストレートにしかタイミングを合わせてなかった　おれが墨谷の選手に一枚上を行かれたんだ)

と小野田は思っている間に、内野陣とキャッチャーの戸田が集まっていて声をかけていた。

何とか立ち上がると小野田は新チームになったばかりの練習試合のイメージが強すぎたと述べる。

昨日もあの時の試合をスコアを読み返してら殆ど抑えていたが、相手を何処か見下していたかもしれないと、墨谷も去年はベスト8だったんだから下に見ていいわけではなかったと口にする。

対して戸田は自分達は去年準優勝であり、ベスト8より上だと口にすると小野田はそれは現監督の田淵のおかげだと弱音を吐く。

それでも戸田は引き下がらず、自分達は田淵達の時代を越えると誓っただろうと、墨谷と自分達では志の大きさ等が違うと励まし、田辺はまだ9回あるから4点差をひっくり返せると口にする。

田淵もまた小野田には絶対に自分を越えてもらうと心の中で思っていた。

しかしながら今の自分は監督だからその仕事を果たすと思いつつ、ヨシにキャッチボールをするように指示する。

「ヨシがキャッチボールを始めた　「1回の表ノーアウト」からリリーフを用意される　それが今日のおれ………………だが満塁ホームランを打たれたんだ　当然の準備―――だ　目が醒めた　守備についてくれ」

と小野田は内野陣と戸田に言うのだった。

続いて松川が打席に入り、特訓の成果が出ただけでなく谷口がした事はそれを越えていると思っていた。

戸室は準備をしている倉橋に打順を入れ替えるという提案が当たったなと、まさか谷口は2打席連続でホームランを打つなんて思っていなかったと言う。

対して倉橋は谷口は最後の大会で打撃が開花していると答える。