悲愁物語



日栄レーヨン社長の井上は、企業PRのためのタレントを探していた。そして若くてプロポーション抜群のプロゴルファー・桜庭れい子の起用を決定。彼女をまず女子プロゴルフ界のチャンピオンにしなければと、雑誌「パワーゴルフ」の編集長でれい子の恋人でもある三宅に特訓を頼むのだった。
厳しいトレーニングが昼夜続くも、れい子はその特訓に耐え、全日本女子プロゴルフ選手権に優勝。れい子の人気は爆発し、日栄レーヨンのポスターは店頭からまたたくまになくなった。日栄レーヨンと専属タレント契約を結び、大金を手にしたれい子は大邸宅を構え、テレビのホステスにも起用されるほどのスターに。

しかし、近所の主婦たちの憧れは、しだいにドス黒い嫉妬へと変わっていった。多忙なれい子の唯一の心のやすらぎは、三宅の胸に抱かれている時だけであった。
そんなある日、三宅とれい子の乗った車に近所の主婦、仙波加世がはねられてしまう。実は、れい子に嫉妬した加世が自分から車に飛び込んだのだが、二人はそうとは知らずその場を逃げてしまう。罪の意識に慄くれい子の前に加世が現れる。彼女は大スターであるれい子の弱味をにぎり、様々な脅迫を始めるのだが…(C)1977 松竹株式会社

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