図書館戦争



図書館戦争, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=681337 / CC BY SA 3.0

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図書館戦争

『図書館戦争』(としょかんせんそう)シリーズは、有川浩の小説。イラストは徒花スクモ。2008年、第39回星雲賞日本長編作品部門受賞。

シリーズは『図書館戦争』(2006年2月)、『図書館内乱』(としょかんないらん)(2006年9月)、『図書館危機』(としょかんきき)(2007年2月)、『図書館革命』(としょかんかくめい)(2007年11月)の全4巻で構成される。単行本はアスキー・メディアワークスから出版され、角川文庫版が発刊されている。ここでは、スピンオフ小説をはじめとする派生作品の一部(漫画、テレビアニメ、劇場アニメ)についても扱う。実写化作品については図書館戦争 (実写作品)を参照。

架空の法律が社会に重大な影響を与えていることから、パラレルワールドやディストピアの世界を描いたSF小説にも分類される。主人公の成長と恋愛模様を描いた恋愛小説の要素も含まれている。

舞台は2019年の架空日本となる。高校3年生の時に出会った一人の図書隊員に憧れて図書隊入隊を志した少女・笠原郁。ストーリーは、メディアの自由を巡る人々の戦いを通しながら、郁の成長と恋愛を描く。

本編シリーズ全4巻と外伝シリーズ『別冊 図書館戦争』全2巻からなる。シリーズ第1作目である『図書館戦争』は、「『本の雑誌』が選ぶ2006年上半期エンターテイメント」第1位、2007年本屋大賞第5位に入賞し、シリーズとしては2008年に第39回星雲賞日本長編作品部門を受賞。アニメ版が第40回星雲賞メディア部門の参考候補作となった。累計発行部数は2015年10月時点で600万部を突破している。

メディア展開も多岐に渡り、漫画版が『LaLa』2007年11月号から弓きいろによって、『月刊コミック電撃大王』でも2008年1月号からふる鳥弥生によって連載された。2008年4月から、Production I.G制作のテレビアニメ版がフジテレビのノイタミナ枠で放送されると共に、同月からアニメキャストが出演するWEBラジオを配信。2012年6月に続編となるアニメーション映画が公開されたほか、2013年4月に実写映画が公開され、その続編映画とテレビドラマが2015年10月に公開された。

本シリーズ第5作目である『別冊 図書館戦争I』は、文芸誌『ダ・ヴィンチ』2009年1月号における「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2008」恋愛小説部門で、第1位に入賞した。さらに、同誌2009年5月号の「有川浩徹底特集」における「有川ワールドなんでもランキング」の「好きな作品BEST10」では、第1位の『図書館戦争』をはじめ、第3位に『別冊 図書館戦争I』、第5位に『図書館革命』、第8位に『別冊 図書館戦争II』がそれぞれランクインしている。2015年にはシリーズ全体として、第1回SUGOI JAPAN Awardのエンタメ小説部門1位を獲得した。

2011年に、角川文庫からDVD封入特典の短編5編と書き下ろし1編を収録した各シリーズの文庫本が発売された。

また、2015年には実写映画2作目の公開記念に書き下ろし小説1編を手掛けている。

1988年、公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を規制するための「メディア良化法」が制定される。法の施行に伴い、メディアへの監視権を持つメディア良化委員会が発足し、不適切とされたあらゆる創作物は、その執行機関である良化特務機関(メディア良化隊)による検閲を受けていた。この執行が妨害される際には、武力制圧も行われるという行き過ぎた内容であり、情報が制限され自由が侵されつつあるなか、弾圧に対抗した存在が図書館だった。

実質的検閲の強行に対し、図書館法に則る公共図書館は、「図書館の自由に関する宣言」を元に「図書館の自由法」を制定。あくまでその役割と本の自由を守るべく、やがて図書館は自主防衛の道へと突き進んだ。これ以降、図書隊と良化特務機関との永きに渡る抗争に突入していくことになる。

時代は昭和から正化へと移り、図書隊は激化する検閲やその賛同団体の襲撃によって防衛力を増す。それに伴い、拡大解釈的に良化法を運用し権勢を強めるメディア良化委員会との対立は、激化の一途をたどっていた。

時を同じくして正化26年(2014年)10月4日。高校3年生の郁は、ある一人の図書隊員に検閲の窮地から救われる…

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