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薬屋のひとりごと 登場人物の読み方

• 猫猫（マオマオ）：主人公(少女)。花街で薬屋をしていたが森で薬草を探している所を誘拐され、後宮に売られてしまう。
• 壬氏（ジンシ）　：後宮を監督している宦官（カンガン）。※宦官とは去勢された男。性格は粘着質で、目的のためなら使えるものは何でも使う。
• 玉葉妃（ギョクヨウヒ）　：後宮にいる4人の上級妃の一人。皇帝の子、一人娘の鈴麗（リンリー）を産む。
• 高順（ガオシュン）　：壬氏（ジンシ）の従者を務める宦官。
• 梨花妃（リファヒ）　：上級妃の一人。住まいは水晶官で、位は賢妃。生んだ男子を死なせて自身も衰弱するが、猫猫の看病で回復。
• 皇帝（コウテイ）　：美しい髯が特徴の偉丈夫で、豊満な女性がお好み？壬氏を使い、後宮の妃たちの忠義を測らせている。

薬屋のひとりごと 7巻ネタバレ サンデーGX連載版

薬屋のひとりごと7巻27話ネタバレあらすじ

青薔薇

玉葉妃の妊娠は確かなものになった頃、丁度一年ぶりの園遊会開催が迫っていた。 暖かくはなっていくもののまだまだ安定期とは言えない玉葉妃の体調を思い、悩む紅娘。 そこで猫猫は新たな妃である楼蘭妃のことを口にする。 楼蘭妃のお披露目と言うことで席を譲ることを口実に懐妊を明らかにせずに欠席することを考えて玉葉妃に相談にいくことになった。 足のケガから鈴麗公主の面倒を主に見ることになった猫猫の本に公主が興味を示し、二人で読んでいると相談に行く寸前だった紅娘から公主の前で毒キノコの本を読むなとお叱りを受ける。 そんな穏やかなれど充実した日々を破るのは大体壬氏である。 今度の難題は「青い薔薇」。 薬屋である猫猫に頼むのはやや違和感があったものの、それは誰かに入れ知恵されたものでもあったからだった。 しかし青い薔薇と言うのは不可能の代名詞であり、多くの好事家が挑戦したものの作れなかったものである。 しかし壬氏が言うには目撃者がいるらしい。 それも一人ではなく複数人が見ているとのこと。 謎はあるものの園遊会までにと言われてふと気が付く。 薔薇が咲くのは2月以上先の時期であると。 流石の壬氏も諦めを見せたが、猫猫を推薦したのが羅漢であることが分かるとできる限りのことをすると約束する猫猫。 それは羅漢が壬氏に無茶振りをする理由が自分にあり、逃げるだけと言うことが癪に障ったからだった。 咲く時期が先な薔薇を狂わせるべく猫猫は梨花妃の元へと訪れる。 それは梨花妃の治療の為に作ったサウナを借りる為であった。 そのお礼と夜の行為にまつわる本を送った。 そしてサウナを借り受けて猫猫は隣に温室を作った。 大量の鉢を用意し事にあたる猫猫だったが色々と懐疑的な壬氏。 人手として宦官を、そしてお目付け役として同僚をつけられて猫猫の青い薔薇作りは始まった。 睡眠不足ながらもなんとかツボミまでこじつけた猫猫。 そしてその姿を隠れ見ている水晶宮の宮女達。 その視線を他所に向かせる為に一計を講じた。 小蘭の爪に紅を塗る爪紅、花街でのお洒落に喜ぶ小蘭と遠巻きにそれをみて興味を見せる水晶宮宮女たち。 鳳仙花と片喰があればもっときれいな紅になるのにと己の手を見る猫猫だが不自然な形の左小指が目に入る。 そして青い薔薇作りはいよいよ仕上げへと取り掛かる。 色を心配する小蘭を尻目に葉をむしっていく。 連日の忙しさで顔を出せなかった壬氏の前にやつれた顔の猫猫が色とりどりの薔薇を持って現れる。 それは青だけでなく赤黄白桃黒紫、驚く壬氏であったが開花に至らなかったことを悔やむ猫猫。 それを十分と受け取り馬閃に見送りを命じる。 侍女たちのもとに向かう猫猫たちだったがたまたま楼蘭妃とその父の対面と遭遇する。 思わず悪口をこぼす馬閃であったが、無事猫猫を翡翠宮の宮女たちに送り届けてその場を後にする。 主上に見事青薔薇を献上した壬氏、その姿に舌打ちをする者がいる一方、楼蘭妃の父・子昌は何も悟らせない指線を壬氏に送っていた。 それとは違った意味で分からない視線を送る羅漢もその場にいて人のカツラを剥いでいた。 無事に勤め上げた壬氏は薔薇の秘密を猫猫に聞きに行く。 全ての薔薇は白だったはずなのにどうやったのかと。 それは色のついた水に茎をつけただけであることを猫猫は明かした。 そしておそらく目撃されていた青薔薇も誰かが同じように染めていたのではないかと話す。 羅漢と妓女の姿を思い浮かべながら。

そして遂に猫猫は羅漢を呼び出し直接対決が幕を挙げる。

薬屋のひとりごと6巻24話ネタバレあらすじ

朝顔の女

翠苓が死んだことを知る猫猫。 壬氏からの説明で翠苓以外に関わった者は出てこなかったと聞き不信に思う。 四つの事件が暗殺の布石であれば一人で出来るはずがない。 単なるトカゲの尻尾切りかとも思われたが過去の挑むような言葉が猫猫を動かす。 そして翠苓の死体置き場に集まる面々。 検死した医官は前に会った、翠苓に好意を抱く男であった。 そこで猫猫は医官に服毒した毒に曼荼羅華が使われていなかったかと訪ねる。 動揺する医官。 しかし複数を混ぜられてきたので特定は出来ないと告げられるも、翠苓に融通した事を認める医官。 突然確かめると棺を開けだす猫猫。 周りを制止して蓋を開けるとそこにいたのは全くの別人。 検死した医官は確かに確認したと言うも翠苓に好意を抱いていたことを指摘される。 そんなものは関係ないと怒りを露わにするも、死体を丁寧に扱い、解剖もしないだろうと利用されたのだと告げられ激昂する。 そして猫猫は翠苓が生きて自分の足でここから出て行ったと推理を話す。 養父から聞いた特殊な薬の話を伝えて翠苓が蘇ったと話す。 正義感から翠苓を追い詰めるのではなく、自分の知的欲求に動かされる猫猫をなんとも言えない顔で見つめる男たちだった。 聞き得た事はひとまず秘密としておくことにした壬氏。 そして謎の液体を飲みだす。 それは二十五才の宦官である、ということになっている壬氏に必要なものであるらしい。 六年もの間壬氏として生きている為に必要とされる、飲み続けると本当に不能になってしまう薬。 本当は十九才である壬氏はそれを知られてはいけない。そして猫猫は異動となった。

まだ確定ではないものの、玉葉妃が懐妊したかもしれないからだ。

薬屋のひとりごと7巻28話ネタバレあらすじ

爪紅 　 羅漢は退屈していた。 退屈な音楽と退屈な食事の宴に面白さを見出していなかった。 妃の美しさが分らず、その爪紅は記憶にあるものよりけばけばしい。 そして宴の後にようやく狙っていた猫猫からの呼び出しがあった。 その爪は記憶にある美しい赤があった。 そして投げかけられる将棋を快く受け入れる。 羅漢は将棋において無敗であることを理由に止める壬氏であったがそれを織り込み済みで猫猫は話を持ち掛けていた。 それもハンデを断った上で賭けとルールを決めた。 羅漢が勝ったらうちの子になってもらう、猫猫が勝ったら妓女を一人身請けさせるというものだ。 そしてもう一つ、五つの杯に酒をいれたものが用意された。 その内３つの中に薬を入れる。 少しならば薬だが、３つも飲めば毒になる薬を。 ５回勝負をして３回先取した者の勝ち、一回勝負がつくごとに勝者が杯を選び敗者が飲む。 いかなる理由があっても勝負を放棄したら負けと言うルールだ。 勝負が始まり羅漢の回想に移る。 羅漢は昔から人の顔の区別がつかなかった。 それは個人どころか男女すら分からないレベルのもの。 父親には見限られたものの叔父は根気強く人の見分け方と将棋の駒に見立てるやり方を教えてくれた。 やがて叔父の顔が「士」となり、要領が悪いがやはり優秀であることが分かった。 そして最初の決着が付き猫猫は杯をあおる。 二回戦が始まり回想も進む。 得意であった能力は軍師として力を発揮するものとなった。 そんな折妓楼に囲碁将棋の得意な妓女がいると誘われる。 期待せずに勝負を仕掛けに赴いた。 そして見事２連勝を飾る羅漢、ハラハラして見つめる壬氏。 猫猫の腕前はルールを知っている程度なことがわかり更に不安を募らせるものの猫猫は下りない。 そして回想で若い羅漢は妓女に碁で敗北する。 その容赦のなさに大笑いし、顔が気になった思い出に浸っていた羅漢はなんと３戦目を落としてしまう。 毒入りは塩味が付いていることを伝えられ、羅漢の飲んだ杯はしょっぱかった。 つまりこれで猫猫の身の安全は保障された以上羅漢が負ける理由がなくなった。 壬氏は焦るが猫猫はまだ勝負はついていないと宣言する。 そのやり取りを尻目に盤に突っ伏す羅漢。 驚く壬氏だったが酒に入れたのは吸収をよくする砂糖と塩で、羅漢が下戸なことを告げる。 そしてそれを知っていたのは一応父親であるからだと暴露する。 そして回想で羅漢は遂に人の顔を見た。

まるで人を寄せ付けない鳳仙花の名前を持つ妓女の顔を。

薬屋のひとりごと7巻29話ネタバレあらすじ

鳳仙花と片喰

鳳仙と羅漢の回想は続く。 奇妙ながらも絆を感じさせる両者。 次の来訪が待ち遠しいものの値が上がる鳳仙と会えるのは三月に一度だった。 叔父の失脚から家を離れることになった羅漢。 半年程度で帰れると思っていたら三年も帰れず、戻ってみたら鳳仙から「ゆびきり」の文が届いていた。 慌てて妓楼に行くものの婆にたたき出される。 鳳仙の行方も知れず泣き崩れる羅漢。 目が覚めた羅漢にここがどこであるか説明する梅梅。 羅漢はたたき出されながらも赤児を求めて妓楼に何度も訪れていた。 しかしその度に婆にたたき出される。 そしてたまたまであった幼子。 その幼子の顔は判別でき、且つ小指の後から気が付く羅漢。 そしてその幼子を迎えに来たのは「士」の顔の叔父だった。 そこからなんとか猫猫を手元に置こうと力をつけた羅漢だったが今回は機会を逃したことを認めた。 賭けの結果として一人を身請けする羅漢だったがどれも変わらないと思い、梅梅を選ぶことを考える。 そこで窓を開ける梅梅。 聞こえてくる歌声。 それはあの妓女の歌っていた歌だった。 たまらず飛び出す羅漢。 その先に居た病人は鳳仙だった。 怒る婆だったがこの女を身請けすると、彼女でなければ誰も要らないと宣言する。 その話を猫猫は壬氏と交わす。

自身が羅漢に持つ複雑な心境は胸に隠したまま。

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薬屋のひとりごと 7巻の感想　サンデーGX連載版

猫猫と羅漢の複雑な関係に一先ずの決着を見た今巻だった。

奇人変人の類であるが間違いなく父として猫猫に執着した羅漢と猫猫を害したとは言え必死に生きた鳳仙が原作と違い再開からの身請けとなったのは大変喜ばしくも嬉しいものだった。

青薔薇の話での何気ない爪紅が、実は両者の関係を匂わせるものであるのがこの作品ならではの伏線とも言える。

様々な視点が様々なタイミングで重なってくるのは非常に読んでいて楽しい。

再び事件を匂わせるラストに次回の展開が楽しみでならない。

薬屋のひとりごと 猫猫の後宮謎解き手帳 7巻感想　

7巻では一年ぶりの園遊会がメインでした。

その中で、登場した楼蘭妃。高官である父親のゴリ押しで後宮に入ったと言われている。
父親の子昌（シショウ）は宮中で絶大な影響力をもち、壬氏でも子昌の考えが読めない謎多き人物。

今巻では特に大きな動きがありませんでしたが、もしかしたら6巻での壬氏を事故死に装った暗殺計画に何か関係しているのかもしれません。
この親子の今後の動向に注意ですね。

また、もう一人の謎多き人物の羅漢。 今巻のもう一人の主人公で、猫猫の実の父親であることが確定しました。

壬氏は羅漢が猫猫を嫁にしようと考えていると勘違いしていましたが、、。

また、猫猫の母親で妓女の鳳仙（フォンシェン）と羅漢の出会いも明らかになりました。
最終的には羅漢が長年探していた病気になり長くは生きられない鳳仙を身請けするシーンが感動的でした。

妓女の梅梅が猫猫にその報告を文で送った際に、一緒に届いた箱に猫猫が驚いているシーンが描かれていました。
その箱の中身は次巻で明らかになるのではないでしょうか？

最後のページで塀の上で夜踊っている女も気になります。 猫猫なのか？それとも謎多き楼蘭妃なのか？また新たな人物の登場なのか？

次巻も楽しみです。

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